第4話 歩道橋

 深夜。あなたの右手にはアイスが入ったコンビニの袋。左手には私の右手。

「こっちから行こうよ」

 あなたに連れられて歩道橋をのぼる。歩道橋の下には、タクシーのライトに照らされたアスファルト。

「歩道橋って怖い」

 私の呟きにあなたは笑う。

「可愛いな。高い所苦手なんだ?」

 私は首を横に振る。

「うっかり落としてしまわないか怖いの」


 歩道橋の下には、タクシーのライトに照らされたあなたとコンビニの袋。アイス、食べ損ねちゃった。

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