きみたちはどういきるか？

タイムリミットまで（とりあえず六十話ぐらいにせっていしますか）

　すべての女性を愛すること

よりも、

　ひとりの女性を愛すること

この二つの選択の内から選べ。

　もちろん、こんなありきたりなハーレムや、たった一人に限定したお涙頂戴鳴いてくれ！　展開がおすすめそうな純愛ものはちょっと違う。

　やりがいをくれ。

　よかろう。というわけで、

　11人を平等に愛すること

　このギフトを主人公Ａくんまだ名前はない、に託すこととして、ではどのような制限の下で11人を攻略するのか？

　これは難題だ。

　一クールアニメ13話換算で視ても、11人同時後略は至難の業だ。

　かりに、この平面世界でそれをなすとするなら凡そ300ページほどのライトノベル一冊換算で11人後略をやってのけてもらう必要がある。

　なぜならば、それはそういうもので、作者たる創造主への挑戦であるから。

という態で、以下のような条件を作者に与える。

　カクヨムないの文字数表記で15万字を着地点とし、プロットを一切組まない行き当たりばったりの思い付きで指を動かして『11人を平等に愛す』ことでこの物語は完結する。

　一羽辺り1000～3千文字なら六十話ほどだろうか。

　まあ、どのようなけっかになろうとまずは手を動かし頭をしごいてアウトプット。

　序盤10～20話で11人を紹介評価し、21話から40話にかけて物語を転がし、適当にばら撒かれた叙述を再構成、類推、発展、もとい弁証論的解決を見れば……。

　ふむ、こうやって考えてみればできないこともなかろう。

　はてさて、それでは前置きはこのへんにして11人には次々登場していただくと仕様。

　まずは一人目、高飛車天然お嬢様体質の王道ヒロインからご紹介することとしよう。