前作のあらすじとゲームシステム

ドラゴンズドグマ ストーリー(ネタバレあり)

 ドラゴンズドグマ2が出る前に、読者様からのご要望で前作のあらすじをざっくりとご紹介です。

 後半めっちゃくちゃネタバレしていますので前作プレイ中の覚者様はご用心を。





 主人公は漁村、カサディスで漁師として暮らしていた。

 そこへドラゴンが襲来し、村はパニックに。

 ドラゴンは躊躇なく人を襲っていく。

 傷つき倒れる人々、壊される家屋。


 主人公は兵士が落とした剣を拾い、ドラゴンへと立ち向かう。

 ドラゴンは強く、あっけなく吹き飛ばされる。

 だがドラゴンの手に、主人公の剣が突き刺さっていた。


 ドラゴンは主人公をにらみつけ、何語か判らない言葉で話し、爪を胸に突き立てる。

 主人公の心臓は、ドラゴンに奪われ、飲まれてしまう。

 意識を失った主人公が次に目を覚ましたのは、村長の家だった。


“武器を取れ、覚者よ”

 胸に響くドラゴンの声が今度は理解できた。

 我がもとへ、と呼び寄せるドラゴンに会い、心臓を取り戻す。

 主人公は村を旅立った。


 道中、ポーンと呼ばれる者と出会う。

 ポーンは、この世界では「異界渡り」「戦徒」と呼ばれ、魔物退治や戦に駆り出されていた。

 だが中にはポーンを嫌う人達もいる。ポーンが人間のようでいて、感情がとても希薄であったり、死ななかったりという特徴を持っていることを不気味だと思っているのだ。


 実はポーンは、ドラゴンに選ばれし覚者が現れた時に力添えをする、という役割を持っていた。

 主人公は試練を経て、真の覚者と認められ専属のポーンが一人、遣わされる。

 他のポーンたちも覚者が望めばともに旅をしてくれるようになった。


 ドラゴンを探す旅を続けるには、領都りょうとに行き旅の許可を得なければならない。

 四つ首の魔物、ハイドラ出現の騒動で知り合った隣国の騎士、メルセデスと領都へと向かう覚者。

 領都ではさらに様々な人達と交流を持ち、クエストを受け、ついに領王エドマンと謁見するに至る。


 だが領都や場内には、さまざま問題、陰謀があった。

 ドラゴンを崇める宗教「救済」は、常に世に混乱をもたらそうと暗躍している。

 城内では権力争いから派閥ができ、隣国の応援の騎士を巻き込んで謀反のにおいがただよっている。

 覚者はドラゴン退治の手がかりを探す中でこれらの問題にも巻き込まれていく。


 覚者は、かつて自分と同じようにドラゴンに関わった覚者にも出会う。

 竜王と呼ばれる現領王エドマンも覚者であった。彼は数十年前にドラゴンを退けている。彼が領民から高い支持を得ている所以だ。

 隠居暮らしをしながらも覚者が現れると、ドラゴンについて話をしてくれる竜識者。

 旅のさなかに命を落としたソフィアの霊。

 彼らとのかかわりで、竜と覚者の戦いについての真相を得ていく。









<ここから本編の根幹、エンディングにかかわるネタバレです>







 ソフィアからは興味深い話も聞けた。

 覚者とポーンの関係だ。

 ポーンは感情を持たず、死も訪れず、永遠に異世界を渡り歩く存在だが、覚者の専属ポーンとなると、その覚者に影響を受け、体も心も覚者に近づいていく、という。

 ソフィアはこれを「魂の転移」と名付けた。

 彼女のポーンであったセレナは、人としての望みを強く願うことでポーンの印が消え、人間となる。


 いよいよドラゴンの居城へと乗り込むこととなった覚者は、ドラゴンから大きな選択を強いられる。

 覚者が絆を結んだ相手が、ドラゴンに連れ去られていたのだ。

「我と戦うか、この者を見捨てひと時の平和と国を治める力を得るか、選べ」

 ドラゴンの声が無情にこだまする。


 そしてなんと、領王エドマンは後者を選択して今の地位についているのだとも明かされる。


 覚者は、戦うことを選び取る。


 熾烈な戦いの末、覚者がドラゴンを倒すと心臓を返される。

 それは、竜識者やエドマンも同じであった。

 長い間不老であった竜識者は塵となり崩れ去る。

 エドマンは数十年の時が流れた年相応の老いを得てしまう。


 だが覚者の戦いは、これで終わりではなかった。

 領都に凱旋すると、都の半分ほどの地面が崩れ去っていたのだ。元々領都地下にあった遺跡、エヴァーフォールが地上に現れた形となっている。


 老いさらばえてなお権力にしがみつくエドマンは、覚者がドラゴンを倒したのではなく、取引をしたと思い込む。

 都を襲った災厄を覚者のせいとし、兵に捕らえるように命じる。

 囲まれ、窮地に陥った覚者は、大穴、エヴァーフォールへと落ちていく。


 エヴァーフォールでは、主を失ったポーンが依頼をしてきた。

 竜の鼓動と呼ばれるアイテムを集めてください、という。

 彼女のマスターも世界の真理に到達しようと集めていたが、志半ばで力尽きてしまったのだ。


 覚者は竜の鼓動を集め、世界を統べる神、界王と邂逅する。

 覚者は界王との戦いで世界の理を知る。

 界王はドラゴンを世界に遣わし覚者を生み出す。より強い魂を持ったものが界王の元にたどり着き、界王を倒した時、その強い存在が界王となってよりよい世を収めるという無限の円環の理だ。

 ドラゴンは、界王に敗れた覚者が、界王によって姿を替えられた存在だった。


 覚者は界王を打ち倒し、新たな界王となる。

 だが世界の理に疑問を持った界王は、「神裁ちの剣」リディルを自らの胸に突き立てる。

 世界を突き抜け、落ちていく界王とポーン。

 元の世界の、カサディスの浜辺に打ち上げられた時、覚者の体にはポーンの魂が宿っていた。

 ソフィアの話していた「魂の転移」が成ったのだと思われる。

 ポーンは覚者が救った世界を、彼の者として生きていくのだ。



 ストーリーはこのような感じです。

 ゲームの中では界王となった主人公が死を選ぶ行程に何も説明などがないのでどうしてそうしなければならなかったのかは、わかりません(笑)。


 ちなみに、トゥルーエンドはこの流れですがバッドエンド的なものも数種類あります。


 ドラゴンから迫られた選択で、戦わないことを選ぶと「孤独」というエンディングになります。

 覚者が領王となり、孤独を抱えながら玉座に座っているムービーで終わります。

 この場合、生贄を差し出したことになるので、最愛の人を犠牲にして玉座に着いた、ということになります。


 界王から「進むのか戻るのか」と選択を迫られますが、ここで戻ることを選ぶと「安寧」というエンディングになります。

 主人公はカサディスに戻り、元通り漁師として平穏に過ごすことになります。ある意味一番穏やかなエンディングですね。

 界王が「また覚者を探さねばならないな」とつぶやいて終わります。

 界王としてみればせっかく自分のところにまでやってくる気概のある奴がきたのに、帰るのかよ、って感じですね(笑)。


 界王との戦いに負けると「咆哮」というエンディングになります。

 覚者はドラゴンに姿を変えられ、どこかの世界に遣わされます。そこに己の意思はなく、界王の目的のために覚者を生み出す脅威の存在となるのです。


 わたし個人としては「安寧」が一番覚者としては望まれるエンディングじゃないかなぁ、と(笑)。

 またいずれドラゴンが遣わされることになりますが、カサディスとは限りませんし、何なら他の国かもしれません。少なくともそれまでは平和に過ごせますから。


 次はダークアリズンのストーリーについてです。お楽しみに。

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