第7話:夢だった月への移住。
アポロ11号で人類が月に降り立って80年。
今や人類の三分の一は月に移住していた。
月面に強力なバリアで保護された住居専用の大規模なドームが建築され、
人類はその中でそれぞれ生活している。
地球の街と同じように・・・。
そして人類が月を探索している時に発見された未知の建造物。
かなり時代が経ってるようで、人類より先に月にやってきた
異星人のものだと思われていた。
その建造物には地下に続くトンネルがあって途中で行き止まりになっていて
その向こうにも、なにかありそうだということで、当然見えないものは
見てみた・・・謎は解明したいって言うので、さっそく掘削作業がはじまった。
さてクーニャンさんの夢は月に中華料理屋さんを出店すること。
いつかはその夢を叶えたいと思っていた。
旦那さんの「
いるから、夫婦で宇宙に関わってる。
そして、思い切って夫婦揃って月に移住することにした。
で、ドームの端っこに土地を買って、こじんまりした中華料理屋を開いた。
店の名前は「三蔵法師」
敬四郎は月の出張所勤務になった。
クーニャンさんの夢は叶って中華料理屋の女将として平和に過ごしていた。
ところが・・・。
異星人が残した建造物の地下トンネルの奥から異様な化け物が現れたらしい。
それぞれが個別に醜い異様な格好をしている。
やつらは自らを「ダークピーポー」と名乗った。
一説にはこのダークネスと呼ばれるやつらは、地球教でその昔、
聖書なんかに登場するデビルと呼ばれた悪魔の末裔らしい。
もともとは遠い宇宙から地球制覇にやってき知能を持った生物なのだ。
どうも月にある謎の建造物の正体は、誰かがダークピーポーを封印する
ために作ったものらしい。
トンネルに残っていた石版にそのことが記載されていた文字を専門家が解読した
ところその事実が解明されたようだ。
昔から、悪は善によって封印されてきたみたいだ。
それが今回、人間がご親切にもその封印を解いてしまったわけだ。
さて、そのダークなやつらのせいで、月の平和は脅かされることになった。
やつらは最初は大物は決まって出てこない・・・中堅どころが部下を連れて
地上にやってくるってパターン。
クーニャンさんが住むドームにもバリアをくぐり抜けてやつらが入り込んで
きて悪さをして去って行く。
細菌をはらまいたり・・・人の記憶を消したり・・・人の心を乗っ取って
他人に迷惑をかけたり・・・公共物を破壊したり・・・やりたい放題。
でも、やり方はセコい・・・ほとんどが嫌がらせに近い。
月を乗っ取ろうとか破壊しようとかって気配は今のところない。
人を困らせて喜んでるって感じ・・・それがやつらの至福の喜びでありエネルギー
となっているんだろう。
もしかしたらセコく楽しんだ後、一気に人類を抹殺しに来るのかもしれない。
やつらの目的、ポリシーがなんなのかイマイチよく分からない。
だが、ひ弱い人類にはダークピーポーに敵う人は誰もいない。
◯面ライダーもいないし、戦隊ヒーローもいない。
クーニャンさんは敬四郎と慎ましやかに暮らしたかったから平和を乱すやつは
許せなかった。
あまりなダークピーポーの悪行に、ついにクーニャンさんは立ち上がるのだった。
クーニャンさんは、ただの主婦じゃない・・・なんてたって仙女だし、
なのだ。
とぅ〜び〜こんて乳。
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