(仮題)おじさんとおねえさん
公園で会社員のおじさんが大学生のおねえさんと出会い、おねえさんから色々な話を聞くという作品。
……ということは決まっていたのだが、どういう方向性で行くべきか悩みに悩み、最終的にボツとなった。
最初に思いついた方向性は寓話。
おねえさんが見聞きしたことや実際に経験したことをおじさんに語り、彼はその感想を言う、といったものである。
ここから派生するように、二つ目の方向性は哲学となった。これに関してもストーリーの展開は寓話と大体同じ。
三つ目——最後に思いついた方向性は、サスペンスのようなもの。具体的に考えたのはこの方向性のみ。
おねえさんはおじさんに一日ずつオリジナルの短い物語を聞かせるが、おねえさんはおじさんに恨みを持っていて、最後の日に話した後におじさんを殺す、というストーリーとなる。
この話す物語というのは、おねえさんがおじさんを恨むに至った理由、おじさんの悪行を遠回しに伝えるものである。
ここで殺すおじさんを一人にするか複数人にするか、複数人にした場合おねえさんの殺人の動機をどうするか、おじさん一人一人の罪はどのようなものか、そもそも元々の構想からだいぶ外れてるなコレ——等々思うようになり、ボツに。
おじさんの設定は全然決まっていないが、おねえさんの設定はちょっと決まっていた。上記のものに加え、自身を「シェヘラザードとは真逆の人間」と評していることがある。シェヘラザードのように面白い物語を語れないこと、殺される側ではなく殺す側であること、が理由として挙げられている。
彼女の物語はボツ時点で二つだけ存在していて、一つは良い野菜を独り占めして悪い野菜だけを妻に渡すという「農家の夫婦」、もう一つは「大変身おばあさん」(内容は一切決まっていない)。
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