ゼルフ盗掘団(『ゲロムスの遺児』より)

 旧版ゲロムスの遺児に存在した盗掘団。ゼルフ一族が代々団長となり、ゴーノクル(ゲロムスの遺児の世界に於ける、人々が住む世界)各地にある墳墓で盗掘をしている。


 宝も狙うが、一番の狙いは『魔腑』。分からない人向けにざっくり説明すると、これは『ゲロムスの魔術師』と呼ばれる存在が持つ不可視の臓器で、これがあれば魔術を行使することができる。

 人間は魔腑を持っていないが、喰らうことで獲得することができる。完全な魔腑を持った者は強大な力を獲得することができ、それに目を付けたゼルフ盗掘団は魔腑を闇市場で売り捌くことで大金を稼いでいる。


 作中当代の団長は『ヨンド・ゼルフ』。受け継がれてきた『対象の時の流れを操る』魔術を行使できる魔腑を持つ。本人は犯罪を犯したくは無いが、団員の為に仕方無く盗掘稼業をしている。

 作中では最終的に死ぬ予定で、その際に「魔腑を消して欲しい」と——言い換えるなら、ゼルフ盗掘団を終わらせて欲しいと頼む。


 新版/改訂版ゲロムスの遺児では存在が消えたが、その代わりとして改訂版から『地を這う者達アポラスト』という組織が登場する。

 こちらもまたゴーノクル全土を股にかける犯罪組織だが、様々な犯罪行為に手を染めている点は違う。

 更に言えば、新版には組織名は無いが犯罪組織が登場していた。これもゼルフ盗掘団の代わりのようなもので、そこのリーダー格の名前がヨンド・ゼルフであった。

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