悪夢の古戦場
旗尾 鉄
プロローグ
プロローグ
いよいよ、小学校生活で最後の遠足だ。
僕たち六年生の行き先は、岐阜県。関ケ原古戦場とその周辺だ。
その周辺っていうのがよくわからないけど、遠足のしおりにそう書いてあるからしょうがない。
僕たちはバスに揺られている。隣の席では、親友のノブユキが楽しそうに事前学習の資料だったパンフレットを眺めていた。ノブユキは歴史が大好きだから、この遠足は最高に盛り上がっているのだ。
僕はどっちかというと、USJなんかに行きたかったけど、今回の遠足はノブユキと同じく歴史大好きな島田先生が中心になって計画されたとウワサだから、歴史関係の場所になるのは決定だったんだろうな。
もちろん、僕だってイヤなわけじゃない。
戦国武将や関ケ原の戦い、興味あるしね。
バスが停まった。
最初の目的地は、岐阜関ケ原古戦場記念館。
午前は記念館の見学、午後は周辺散策の予定になっている。
僕はワクワクしながら、バスを降りた。
僕たちは岐阜関ケ原古戦場記念館の見学を終え、徳川家康最後陣跡へと移動してきた。
午後は、ここからスタートするウォークラリーが予定されている。
記念館の展示も面白かったけど、僕は午後の散策のほうを楽しみにしていた。
それがまさか、あんなことが起きるなんて……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます