残り一日の無駄遣い
那須茄子
第1話
人生百年時代。
そんな言葉を、最近よく耳にする。
その度に、私は耳を塞ぎたくなる思いに駆られた。私には皮肉に聞こえる。
寿命が後一日の私には、百年という単位は想像もしたくない大きな重石のように感じられた。
「長いこと生きたって、疲れるだけじゃん..」
例えば、想像してみよう。
今、高三の私が奇跡的に生き長らえたとする。
どうだろう? 私はその先の人生を生きたいと思えるだろうか?
否。はっきり言って、無理だ。
私にはそれだけ生きられる自信がない。どのみち、自ら命を投げたしているはずだ。
元々私は、生きることが嫌でしかたがなかった。
明確な理由とかはない。
本当にただ、生きることが馬鹿らしいと思っただけだ。
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