バズらなくてやめてしまった最強の元ダンジョン配信者、人気配信者を助けてバズる~やめた後にバズられても、、、~

@kuronekonokaineko

第1話配信をやめてしまった男

 XXXX年世界中にダンジョンが出現して5年がたった。

 当初これに対しての政府の対応は早く、すぐさま高校生以上の人にしか入れないようにし、ダンジョンから出てくる魔石というエネルギー体やモンスターの素材を高額で買い取るようにし、

 成人までは低階層だけの素材を買い取る方式にしたことにより未成年のある程度の安全を確保しつつダンジョン攻略を出来るようにしたのである。

 それでもこれによりダンジョン配信界隈が出来てしまい未成年が買取も出来ない深い階層に配信目的で行くようになってしまったがそればかりはどうしようもなく自己責任とするしかないそうだ。そんな世界で新羅黒しらぎくろは、、、


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「うーし今月もこれくらいで切り上げとくかーー、うん軽く確認しただけでも50万円ぐらいにはなるかな。帰ったらソシャゲや動画、配信でも楽しみますかね」


 月一で軽くダンジョンに潜り素材を売って生活していた。生活としは月一でダンジョンに潜り帰って一か月はダラダラ過ごすような怠惰な生活をしていた。

 こんな夢も希望もなさそうな男だが昔はこんなやつにも夢があった。

 その夢とはダンジョン配信で有名になることであった。この男はダンジョンが出現した当時20歳であり制限なく素材を売れるので億万長者的なのを目指して死に物狂いで強くなった。

 そして21歳になったころ配信というものを知り自分もやってみたいと思い始めた。

 この時にはかなりのエグイ稼ぎとなっており機材をそろえるのも容易であった。しかしその死に物狂いで強くなった一年間のせいで誰からもフェイク動画と疑われそれを違うと証明するような機会にも恵まれずそのまま配信をやめてしまった。

 いつでも小説のような出会いがある訳ではないのだ。それからは適当に惰性で生きるようになった。幸い適当に潜って素材を売るだけでいくらでも生きていけるだけの実力はあったので生活に困ることはなかった。

 これがこの男がこんなになってしまったことの顛末であった。

 そんな男はもう25歳今日も今日とて適当に素材を集めたのでぱっぱと切り上げて帰るところであった。そしてこれから帰ろうとしていたある時。

 少女が腕が8本あるカマキリに襲われていた。


「おいおいあれイレギュラーじゃないか?。なんでこんな下層に深層のモンスターがいるんだよ。見殺しはさすがになぁ、、、本当にやばそうだし助けますか」


 そう言葉をこぼすと500m先にいる人ほどの大きさのカマキリの頭目掛けて跳躍し一瞬で顔の真横に移動し右足を薙ぎ払う。

 するとカマキリの顔面はサッカーボールのように地平線の彼方へと飛んで行った。


「おおーよく飛ぶなーー」


 そう呟くと近くにいた少女に中級ポーションを投げてすぐさま帰ることにした。


「じゃ俺はこれで、気を付けて帰ってくださいね。では」


 少女にそんな言葉をかけると階段の方向に駆け出していく。


「あの!ちょっと待ってください!!あ、行っちゃった、、、どんな人なんだろう?このポーションももらっちゃったし、それにこのリッパーカマキリの素材どうすれば、、次会ったら返そうかな」


「やべ。カマキリの素材を取り忘れちゃった。あれがあればさらに30万の金になったのに。まあいいやノルマはもう満たしてるからな。でも30万、30万かぁ」


 今から戻ったらなんか気まずくなりそうなのであきらめて帰ることにした。戻るのもめんどくさいしね。


「にしても、、なんか見たことあるような顔だったような、、、まあ気のせいか」


  そんな些細な違和感を無視して家に帰るのであった。


「おお愛しの我が家よ。やっぱ家は落ち着くなーさて今日は誰の配信を見ようかな」


 そして本日は企業系のVTuber、マイク・ロメンスさんのガチャ配信を見ようと見ようと思う。


「せっかく収入が入ったしとりあえず天井回避祈願でも送ろうかな」


 そして1万円をスパチャとして送ると


『あ、ダンジョン兄貴さん赤スパありがとうごいざいます。えーと<ダンジョンでお金が入ったので天井回避祈願としてご査収ください>天井回避祈願ありがとうございます。頑張りますね!』


「あーーやっぱ推しの一人に感謝を言われるのはええなー」


 ちなみにこの男箱推しである。グッズは家を圧迫してしまうため買っていないがボイスやスパチャをよくしているのである。そしてソシャゲの課金もするため足りなくなったらスパンを短くしてダンジョンに潜っているのである。


「そういや今月はあのソシャゲとあのソシャゲが強キャラ復刻か、どっちも持ってないから引かないとなぁそれに今月はVTuberさんたちの大型のイベントが多いから結構金が足りなくなりそうだなぁ、、、あ、あのカマキリの素材持ち帰れなかったのもしかして結構痛手?」


 いまさら気づいたようだこの男。


「あーー完全にやったわ。結構ショックだし今日はもう寝よ」


 二度目のちなみにだがこの男はダンジョン配信者にも推しがいる。そしてMというネットアプリを見ることもなく就寝した。


 なのでこのMというアプリがかなりの盛り上がりを起こしていることに黒は気付くこともなく一日を終えるのであった。


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ここまで読んでくださりありがとうございました!!

新作ですね。はいこれにより他の作品の更新が遅くなるというとも考えずに初めてしまいました。後悔はしていません。何とかチマチマ頑張って書いていこうと思っています。温かい目で見てくださるとうれしいです。これも不定期かな?

この作品もこれからよろしくお願いします。

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