他人に興味がないのに、俺には興味があるみたいです
鐘を鳴らす怪物
第1話隣の子が俺には興味があるらしい
「ねぇ、
とても淡くて透き通っていて。とても可愛いと思った。隣の席の
出来事がその事を思わせている。あれは、たしか・・・・・・。
クラスの女子が、姫埼夢歌に「今週の日曜日に、みんなで
カラオケにいかない?」と誘っていた。クラスの女子たちは
やたらとカラオケに誘いたかる。習性があるのか?と思う程に
クラスの全員に女子たちを誘っていた。しかし、俺の隣の席の
姫埼夢歌はこんな返答をした。「・・・・・・」そう無視である。
いや、せめてなにか言葉を発せよ。いかないとか、その日は
家の用事があるからとか。いろいろいかない理由を話せばいいのに。
この姫埼夢歌は、他人に興味がないらしい。ロングヘアーの銀色の髪に
藍色の瞳が異国の世界の住人じゃないかと思わせる程の美麗な彼女の
反応を見て誘った。女子生徒が「ごめんね。嫌だよね・・・・・・」と
謝る始末だ。いや、俺から言わせれば。あんたは悪くはないのに。
俺は
大野八真十七歳。どこにでもいる。普通の高校二年生の生活を送っているつもり。
短髪の茶色の髪色は染めた訳ではなく。生まれつきで、体格も痩せ過ぎず
太り過ぎずの普通体型。これと言っての趣味は読書だけで、特技と言う程の
ものもない。ラブコメ主人公のダメパターンの背景化してしまう。
個性がほとんどない。普通の高校生男子である。「はぁー」と短い
溜息を吐く。俺の顔をじっーと見つめる。藍色の瞳と目が合う。
俺は、藍色の瞳をもつ、主の顔を見つめ返す。そこには、姫埼夢歌が
俺の事を微笑ましく見つめていた。
他人には興味がないが。俺には、
人間にはめちゃくちゃ興味をもっている感じで、俺の事を見つめている。
続く
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