神様に転生させてもらった元社畜はチート能力で異世界に革命をおこす。賢者の石の無限魔力と召喚術の組み合わせって最強では!?

不死じゃない不死鳥(ただのニワトリ)

第1話 転生とフェンリル召喚

僕の名前は斉藤タクマ。



ブラック企業の激務に日々耐える社畜。36歳。



もう最後に休暇を取ったのが何時だったかも覚えていない。



最近目がかすみ、変な頭痛もひどい。



・・・意識が、うすれて・・・。



あれ、体が動かない。



ここで、死ぬのかな。



働き詰めで、何の楽しいこともなく。



こんな最後を遂げるくらいなら、もっと

のんびりゆったり過ごしてりゃよかった。



「その願い。叶えよう」



「え?」



次、気がつくと真っ白な世界だった。

そして目の前には神々しい男性がいる。



理由はわからない。



けれど僕にはその人が神様で、

自分が死んだのだということがわかった。



「お前のその願い、叶えてやろう」



「いいのですか」



「かまわん。こちらにも理由があってさせるのだ。

要求も幾つかかなえてやる。何がいい」



「じゃあ、次の人生はのんびり生きたいです。

前世ではたくさん働いて、そして過労死してしまったので」



「よかろう。どのような困難もモノともしない

力を授けよう」



「どのような困難もモノともしない力、ですか?」



「ああ。一つは賢者の石じゃ、これがある限り

おぬしには無限の魔力が供給される」



「おお!」



「そして二つ目は召喚術。異世界のモンスター達を魔力を対価に自由に召喚できる力じゃ。皆、優秀な子達じゃ。きっとおぬしの役にたつじゃろう」



「すごい!それで僕はその力でなにをすれば?」



「ただ生きればよい。体も若いものを用意しておく。

存分にやりたいことをやれ。そうすれば儂の目的も叶うのだからな」



神様がそう言うと意識が薄れてきた。



「では以上だ。達者でな」



「はい。何から何まで、

本当にありがとうございます」



こうして、僕の第二の人生が幕をあけた。



次に目を覚ましたら森の中だった。



すぐ近くに川があるのでそこで確認する。



顔は20歳くらいの自分そのものだった。

きちんと若返っているようだ。



服は中世を題材にしたゲームで

キャラクター達が着ているような服だ。



そして首には赤い石がつるされている。



これが神様の言っていた賢者の石なのだろう。



ということは召喚術というのも使えるのだろうか?



そう考えた瞬間に、手のひらにポン!

と本が出現した。



なんだこれとページをめくってみると、

中にはたくさんのモンスターの絵とその

説明文が書かれていた。



そして召喚する際はそのモンスターのページを開き、

来い!と強く念じろとも書いてあった。



なるほど。



どうやらこれが召喚術を使うために

必要なものであるらしい。



とりあえずやってみよか。



最初に召喚するのは、

最初のページの子にしよう。



種族名は、フェンリル。



高い戦闘力と嗅覚を持つ

オオカミ、か。



いいね。



フェンリルのページを開き、

来い!と強く念じる。



すると、



「ワオーン!」



目の前に、フェンリルが表れたのであった。

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