登場人物+α(第二章)

登場人物(年齢は第二章終了時)


マイン(十三歳)


 本作の主人公。オルティアで土木系冒険者として活動中。Cランク。オブレイン辺境伯の長男アルトと長女リエラに魔法の指導をしている。

 王都ハーテリオンへの道中に襲撃してきたレムニス子爵(原作のガルガイン)を討ち取る。報復に王都の地下施設を襲撃。精霊の助けもあり、ホレムズ枢機卿やドルネロ司祭、複数の『ミルティアの使徒』を討ち取り、地下施設の破壊に成功する。『精霊』の悪ノリもあって王城と神殿に大きな被害を出す。

 地下で救出したセイラに懐かれる。『精霊』の後押しもあり引き取ることになる。



マインの中の人(三十代)

 原作知識も記憶も加減もガバガバ。グロ耐性ゼロ。子ども好きで割とチョロい。



セイラ(四歳)


 地下施設に囚われていた銀髪の少女。【精霊眼】の持ち主。ともに捕らえられた両親はすでに亡くなっているため身寄りがない。マインに懐いている。


〈原作〉

 原作には登場しない。第三王子が【精霊眼】を持っていたことから、すでに死亡しているものと思われる。




ハーテリア王国


オブレイン辺境伯家


ルクス・オブレイン(三十三歳)


 ハーテリア王国オブレイン辺境伯家の現当主。細身のイケメンだが巨大な大刀を振り回し、『オルティアの守護者』の二つ名を持つ。穏健派の重鎮で積極的な領土拡大には否定的な立場。そのため、レムニス子爵と『ミルティアの使徒』の襲撃を受けるがこれを撃退する。


〈原作〉

 原作には登場しない。オブレイン領がガルガイン領になっていることから、死亡しているものと思われる。



アイナ・オブレイン(三十一歳)


 ルクスの妻。半年前に次男トールを出産した。マインの中の人の好みど真ん中の美人。


〈原作〉

 原作には登場しない。死亡しているものと思われる。



アルト・オブレイン(十一歳)


 ルクスの長男。剣術が得意だが魔法は伸び悩んでいる。マインの指導で【身体強化】が上達し、現在【属性付与】を練習中。二歳年上のマインよりも身長が高い。シスコン。


〈原作〉

 マインと同じ部隊に所属する剣士。オルティアに侵攻した主人公らを相手に一人で奮戦するも討ち取られる。



リエラ・オブレイン(六歳)


 ルクスの長女。水氷光の三属性に適性があり、マインと同等の魔法のセンスを持つ。マインに懐き「にーさま」と呼んでいる。


〈原作〉

 主人公たちが王都ハーテリオンに侵攻した時に出会う少女。出会った時にはすでに満身創痍で、主人公たちに地下施設への入り口を伝えて息絶える。



トール・オブレイン(生後半年ほど)


 ルクスの次男。


〈原作〉

 原作には登場しない。死亡しているものと思われる。



ヘイル・オブレイン(五十四歳)


 ルクスの父親で前辺境伯。ザ・武闘派と言った風体。中身も武闘派。穏健派、中立派問わず顔が広く、王都の騒乱では各方面へ情報提供するなどして活躍した。派手なことが大好き。


〈原作〉

 原作には登場しない。



ダリア・オブレイン(五十二歳)


 ヘイルの妻でルクスの母親。ノリがよく、派手なことが好き。


〈原作〉

 原作には登場しない。



ウェイン・フェンフィール(三十八歳)


 ルクスに仕える騎士爵。常にルクスに付き従う護衛兼相談役のひとり。剣術に長け、アルトの指導役も務める。気さくな性格で兵士からも慕われている。

 レムニス子爵の襲撃時は『ミルティアの使徒』を討ち取る活躍を見せる。


〈原作〉

 原作には登場しない。



ディル・ヘンリック(四十六歳)


 本編では名前だけ登場。ルクスに仕える騎士爵で護衛兼相談役のひとり。オブレイン辺境伯軍の魔法使いを束ねる。ルクスの留守を預かることが多い。魔法の研究が趣味。マインの魔法を高く評価している。


〈原作〉

 原作には登場しない。




ハーテリア王家


フィント・ソル・ハーテリア(四十三歳)


 ハーテリア王国の国王。十人の王子と七人の王女がいる。野心家で主戦派や教国と結んで領土拡大を企んでいる。レムニス子爵を使い、穏健派の重鎮オブレイン辺境伯一家を襲撃させるが失敗。マインの報復により、王城の地下と一階部分が大きな被害を受ける。その後、穏健派に王城を包囲されるも徹底抗戦を主張する。しかし、穏健派や中立派出身の騎士らによって身柄を拘束される。近日中に処刑される予定。


〈原作〉

 主戦派や教国と結んで突如アルテリア王国に侵攻し優位に戦いを進めるが、主人公らの反抗軍により形勢が逆転。逆侵攻を許し王都を包囲される。配下を置き去りにして一人脱走を企てるが、第一王子カールに殺害される。



カール・ソル・ハーテリア(二十五歳)


 本編未登場。ハーテリア王国の第一王子。国王とともに捕らえられる。複数の貴族の暗殺に関与していたとして、近日中に処刑される予定。


〈原作〉

 父親以上の野心家で逃走を図る父王を討ち念願の王位に立つが、その数日後に王都は陥落。ハーテリア王国最後の王として処刑される。



ゲイル・ソル・ハーテリア(二十三歳)


 ハーテリア王国の第三王子。研究者気質で地下の実験や研究に積極的に参加していた。地下通路で爆発に巻き込まれ死亡。


〈原作〉

 地下施設の王国側の責任者。被験者から【精霊眼】を奪うも『精霊』の怒りに触れ、まともに戦うことができなくなった。主人公らが地下に攻め込んだときに討ち取られる。




ベルガルド侯爵家


ロイド・ベルガルド侯爵(四十八歳)


 中立派を率いるベルガルド侯爵家の現当主。【精霊感知】の持ち主。温厚な人物として知られるが、かつて恋仲だった令嬢との間に生まれたフリークとその一家を殺されたことに激怒し神殿を強襲する。三男ネビルが止めなければブルモルン司教を殺害するところだった。恐妻家。


〈原作〉

 ハーテリアの貴族の一人として登場するが、マインの中の人は覚えていない。



ユリナ・ベルガルド(四十五歳)


 ロイドの妻。夫婦仲は良好でロイドとの間に四男一女をもうける。普段は穏やかだが怒ると怖い。フリークのことを隠していたロイドを叱り飛ばす。


〈原作〉

 原作には登場しない。



ニール・ベルガルド(二十六歳)


 ロイドの長男。【精霊感知】の持ち主。戦士としては二人の弟に劣るが、冷静で視野が広く、次期侯爵にふさわしい器量の持ち主。


〈原作〉

 ハーテリアの貴族の一人として登場するが、マインの中の人は覚えていない。



ハート・ベルガルド(二十五歳)


 本編未登場。ロイドの次男。領地の運営の補佐をしている。


〈原作〉

 原作には登場しない。



ネビル・ベルガルド(二十二歳)


 ロイドの三男。【精霊感知】の持っていて腕も立つが、当主に向いていないことを自覚しているため、兄を支えるつもりでいる。現在は国軍に所属している。父に従い神殿に突入。獅子奮迅の働きでブルモルン司教を捕らえる。


〈原作〉

 ハーテリアの将の一人として登場するが、マインの中の人は覚えていない。



カイル・ベルガルド(二十歳)


 本編未登場。ロイドの四男。兄弟の中で最も武勇に優れているため、近衛騎士として王城に出仕している。王城を包囲した穏健派に呼応し王や王子らを捕らえる。


〈原作〉

 近衛騎士の一人として登場するが、マインの中の人は覚えていない。




フリーク(享年二十九歳)


 ロイドと下位貴族の令嬢の間に生まれた子。令嬢はフリークを妊娠するのとほぼ同時に商家に嫁いだため、フリークも育ての父も実の親子だと思っていた。

 父親の商会を継いで順調な生活を送っていたが、商業ギルドの陰謀により妻子や商会の者たちとともに地下施設に送られた。


〈原作〉

 原作には登場しない。




その他の貴族


ヘンス・レムニス(三十代)


 ハーテリア王国の子爵で原作のガルガイン。ミルティア教国の刺客とともにオブレイン辺境伯一行を襲撃する。裏工作が得意な反面、実戦経験が乏しい。マインに討たれる。


〈原作〉

 ガルガイン辺境伯として登場。主戦派の重鎮。穏健派のオブレイン辺境伯を追い落としその後釜に座る。ミルティア教国の強い後押しを受け、主戦派の中で影響力を強める。裏工作や実験で得た戦力を駆使してアルテリア王国相手に有利に戦いを進めるが、主人公らを中心とした反抗軍に敗れ死亡する。



ゼルフィン公爵(五十代)

 穏健派を率いるハーテリア王国の重鎮。現当主は血の気が多いらしい。王家と主戦派によって複数の穏健派貴族やその縁者が殺害、拉致されていることを知り激怒。穏健派の貴族を集め王城を包囲する。


〈原作〉

 ハーテリアの貴族の一人として登場するが、穏健派は名前だけの存在になっている。マインの中の人は覚えていない。



アクトス公爵(五十代)

 主戦派を率いる大貴族。地下施設への関与の公表、穏健派と中立派の蜂起、一部の主戦派貴族の造反と立て続けに起こる事態に対応できないうちに王城と神殿が降伏。自身の首を一連の事件に関与していない主戦派貴族の助命と地位保全を嘆願。その後、主戦派貴族に早まった真似をしないように指示して、息子らとともに自害。


〈原作〉

 主戦派貴族の筆頭として登場する。主戦派を率いる立場ではあるが、ガルガイン辺境伯の影響力が強まっていることに危機感を覚えている。




ミルティア教国


ホレムズ枢機卿(五十代)


 教皇の最側近の一人でヒトと魔獣の合成について研究している。地下施設の異変を知り、転移の魔方陣を用いて現場に急行。マインと戦闘になるも『精霊』の妨害により魔法が弱体化しており討ち取られる。万全ならマインと五分の勝負に持ち込める程度の実力はある。


〈原作〉

 多種多様な合成魔獣を用いてミルティア教国に侵攻したアルテリア軍を翻弄するが主人公らと交戦し討ち取られる。マインの中の人はモブ扱いしていたがボス枠で登場していた。



ブルモルン司教(五十代)


 ハーテリオンにあるミルティア神殿の最高責任者。ハーテリオン国内での各種工作の中心人物。地下の爆発に対応しているときに、ベルガルド侯爵の強襲を受け奮戦するも、片手を失い捕らえられる。


〈原作〉

 被験者から奪った【魔眼】を所持。ハーテリオン攻略戦の際に神殿に突入した主人公らと交戦し討ち取られる。



ドルネロ司祭


 神殿の司祭で地下施設を運営する責任者。侵入したサーシャの姿に驚いている隙を突かれマインに討ち取られる。


〈原作〉

 地下施設に潜入した主人公らと交戦し討ち取られるが、マインの中の人は覚えていない。



サーシャ(二十七歳)


 ミルティア教会のシスターで【魔眼】の持ち主。ハーテリオンのスラムで孤児院を運営している。行方不明者の増加に『闇夜の翼』が関与していると疑い、仲間を募っているときにマインと出会う。

 マインとともに地下施設に潜入しミルティア教会の関与を知る。騒乱後は教会から離れ、孤児院を運営しながら保護した人の社会復帰を支援している。

 ドルネロ司祭と面識があること、ホレムズ枢機卿の紋章を知っていたことから、教会ではそれなりの立場にあったことが窺える。


〈原作〉

 原作には登場しないが、ブルモルン司教が【魔眼】を所持していることから、すでに死亡しているものと思われる。




その他


『精霊』


 意志を持った魔力の集合体。どこにでも存在するが、【精霊眼】か【精霊感知】を持ったものにしかその存在を感じることはできない。但し、彼らが認めた相手だけは『精霊』の存在を知覚することができる。

 他者の魔法の強化や弱体化が可能だが、自分たちの意思で魔法を行使することは許されていない。

 作中ではマインやベルガルド侯爵らの魔法を強化したり、『精霊の愛し子』の敵であるホレムズ枢機卿の魔法を妨害するなど、裏でこっそり大活躍していた。




登場した組織、団体


『ミルティアの使徒』


 ミルティア教が裏で動くときの実働部隊。総員三十名ほどで、腕利きばかりで構成されている。信仰心の強い者もいれば殺しが好きなだけの者もいる。


〈原作〉

 主人公らの前にたびたび現れ、主人公らを苦しめる。死亡や逃亡により徐々に数を減らし、戦乱編の終盤で壊滅。



『闇夜の翼』


 ハーテリオンのスラムを拠点にしている組織。ミルティア教会の支援を受け、ここ数年で急速に勢力を伸ばしている。


〈原作〉

 地下組織に突入しようとする主人公らの前に現れるが一蹴される。



アルディナ商会


 古くからハーテリア王国で商いをする商会。ミルティア教国との繋がりも深く、地下施設のスポンサーのひとつでもある。


〈原作〉

 教会と強いつながりがある商会として名前だけ登場したが、マインの中の人は覚えていない。



『テルディー一家』


 古くからスラムの顔役をしていた組織。昔気質の筋の通った組織だったが、ここ数年で幹部が複数殺され、組織としては弱体化していた。ヘイル・オブレイン前辺境伯に借りを返すために、サーシャや保護された人たちの支援をしている。


〈原作〉

 原作には登場しない。



商業ギルド


 世界の商人の互助組織。ミルティア教国と秘密裏に結び、数々の陰謀に関与していたことが発覚。各国から非難を浴びている。


〈原作〉

 戦乱編の序盤で反ハーテリア勢力につく。その資金力や情報網を駆使して主人公らをサポートする。






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今後の投稿について(近況ノート)

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