初心者の書き手

猫野 ジム

初心者の書き手ゆえに

 その書き手には三分以内にやらなければならないことがあった。


 KAC(カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ)2024が始まった。毎年開催されているようで、せっかくの機会だからと参加することにした。


 計8回のお題が出され、応募受付期間は短い。短い期間でいかに面白い作品を書けるかということであろう。

 そして今回は特別に自由挑戦お題が設けられている。せっかくなのでこちらにも参加してみようと、早速ネタを考え始めた。


 分かってはいたが、そんなに早くは思い浮かばない。急ぎすぎて駄作を公開するわけにもいかない。

 通常のお題と、自由挑戦お題の両方が一つの作品に含まれていれば面白いと考え、何とか絞り出し書き始めた。


 そしてついに完成し、締め切りの約24時間前というタイミングでの公開となった。


 大変ありがたいことにフォロワー様をはじめ、PV・応援・☆を頂けた。


 この作品は本当は敬体で書きたいが、書き出しに合わせて常体にしてある。

 しかしお礼だけは別。読んでくださった方、本当にありがとうございます!


 その日の夜、念のため応募方法を確認すると注意!(赤文字)の事項に『お題ごとに新規に作品を作成』との記載がある。


 ここで初心者の書き手は悩むことになった。お題ごとというのは、通常のお題と自由挑戦お題で別作品にしなければならないということなのだろうか?


 しかし、お題を一作品にまとめてはいけないという記載は探した限り見当たらないので、さらに悩むことに。


 考えた末、念のため通常お題でもう一作品を書くことに決めた。

 お題は『〇〇には三分以内にやらなければならないことがあった』という書き出しで始めるというもの。

 執筆にかかる時間を考えると、ゆっくりネタを考える暇は無い。

 そこでボツ案のカップラーメンが出来る様子をお湯の視点で書くというものに挑戦してみたが、時間が無さすぎて駄作の予感がしたのでやめた。


 そして出来上がったのがこの作品である。

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初心者の書き手 猫野 ジム @nekonojimu

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