第5話 同棲

 「お姉さん。僕とゴリッピーが一緒に住める場所は知りませんか?」


 「あれ?どうしたのかしら?従魔と一緒に泊まれる宿があるからそこなら一緒に住めるはずよ?」


 「従魔が一緒に泊まれる宿に行ったんですけど、ゴリッピーはデカすぎてダメだった言われたんです。それなら2人分払うからって言っても凶暴そうだからって理由で断られたんです。」


 全く。こんなにかっこよくて心優しいゴリッピーを分からないなんてぷりぷりしちゃう!


 「あら、そうだったのね。それなら家を借りるのがおすすめね。従魔と一緒に住める所となると少し高くなってしまうのだけれど、あの魔石ほどの魔物を仕留められるならそこまで気にすることではないわ。」


 「なるほど!僕たちでも借りられるんですか?」


 「ええ大丈夫よ。商業ギルドが賃貸の管理をしているからそこを訪れればすぐ借りられるわ。商業ギルドはすぐ隣の建物にあるわ。」


 「ありがとうお姉さん!」


 「ええ、分からないことがあればいつでも聞きにきてね。」


 善は急げとすぐに商業ギルドを訪れ賃貸を契約した!1つのおっきい部屋とキッチンがあり、庭付きの家にした。お風呂付きの家もあったがゴリッピーの大きさじゃ入れないからね。それなら庭付きの家にして水浴びが出来るところにした。


 「それにしてもゴリッピー大丈夫?道行く人達からじろじろ見られたり騒がれたり。嫌なら外で生活する?」


 「ウホホ ウホッホ」


 なんだか僕が隣に居ればそれでいいらしい。照れるなあもう!


 「死ぬまで一緒にいようね!」


 「ウホッ!」

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