将来を見失った私、ここにいる。

はづき

地獄への入口

 約9年前の7月。既にLINE上でネット友達を作りまくっていた当時短大2年の私はある日、『友達の友達』として、とある年上の男と知り合いました。『友達の友達』なんて言葉のあや。本当はネットの世界の中で出会いました。電車さえ乗り継げば会える距離でした。


 後々告白を受けて付き合うことになるのですが、その前に1度会い一緒に食事をしました。その後男の仲間だという、私より年下の当時高校生と思われる男の子2人と合流したのを覚えています。そのうちの1人が私に悪さを犯し、男を困らせたというのはまた後で語らさせていただきます。


 知り合って約1ヶ月――8月のお盆明け、大学の夏休みに入った私はバイトの休みを利用し電車を乗り継ぎ、日帰りで男のもとへ会いに行きました。その頃には既に私に好意を寄せていた男。電車を降り改札を出た私を見つけるなり、周囲に人がいるにも関わらず抱きしめてきたのです。


――今思えば、気持ち悪かった。


 その後昼食を食べ、食べ終わり外に出た途端に言われたこと。


「君のことが好きなんです、付き合ってください!」


私はこの告白にめちゃくちゃ驚いたわけではない。実際男のことをよく知らないのに、告白を受け入れてしまった。


 ここから、私は男によって振り回されていく。告白の後連れていかれた先は、ホテル。そもそもどんな建物かさえ分かってなかった私は男の後についていくのです。


 ホテルに連れていかれる、ということは何を指すかお分かりかと思います。初回のこの日は全部脱がされなくて済んだのが、不幸中の幸いです。


 無理矢理のキスに……下着姿になった私を身体中堪能しましたね。初回はこれだけで終わったのが、本当に不幸中の幸いです。


『本当は、最初に会った時から触れたかった。だけど、君は許してくれなかっただろう。』


次に会う前、男からLINEで実際言われたことです。


 それから1週間半後、再びホテルデート。その頃私が20歳になりお酒を飲めるようになったからって、私の同意なく、無理矢理飲まされたのです。


☆☆☆


 その次は9月初旬。始発の電車に乗ってまで私は男に呼び出されたのは。早朝から行く先はまたしても、ホテル……。


 朝から夕方までいた気がします。この時、男は獣のようになっていました。今度は全部脱がされ……お互い裸に。目をつぶりたくなるような恥ずかしさの中、男のアレが入って痛い痛いって叫びつつもあっという間に処女を卒業。


 私の最後の夏休みは男に汚染され幕を閉じました。

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