ドルビーちゃんは3分以内に魔王の弱点を撮らなければならない!!

亀岡たわ太

第1話 ドルビーちゃんは潜伏中!!

 ドルビーちゃんは3分以内にやらなければならないことがあった。 

 

 勇者ケルト一行。第一先遣隊。ドルビーちゃん。ドルビーちゃんはケモ耳少女。


 ドルビーちゃんは魔王城にいた。スキルステルスにより上位魔族にさえ気付かれず魔王エグディアスのいる玉座の間に来てきた。柱の影からスクープを狙う。


 ドルビーちゃん先遣隊は勇者ケルト一行の為魔王城に潜伏して魔王エグディアスの弱点を撮らなければならない。魔王エグディアスの弱点を撮れば勇者ケルト一行は戦闘を有利に動かし魔王エグディアスを倒せるとオーディナ王国の国王は考えたからだ。


 スマホ型カメラ、スマットを駆使して何度も魔王城の仕掛けを撮り。報告したドルビーちゃん。勇者ケルト達からも信頼は厚かった。潜伏して3日。スマットの充電も必要だ。決定的ショットはあと数枚しか撮れない!!


 魔王エグディアスは玉座に座っていた。周りにサキュバスの配下がいた。魔王エグディアスはサキュバスの頭を触った。


 パシャ。セクハラ魔王証拠写真。


 魔王エグディアスはくしゃみをした。


 パシャ。くしゃみをした魔王ダサイ。


 魔王エグディアスは一人っきりの時。鼻くそをほじった。


 パシャ。魔王は汚い。


 どれもエモいがドルビーちゃん的にはグッと来るものがない。もうステルススキルの持続時間が3分しかない。




 こうなりゃヤケクソだ!! ドルビーちゃんは一人っきりの玉座にある魔王エグディアスに横回転でローリングシャッターチャンスを決めた!! 魔王エグディアスは驚く。


「な、何だ!! お前は!!」


 魔王エグディアスは玉座で爪切りをしていた。


 ドルビーちゃんは爪切りをしている魔王エグディアスを撮った。パシャ。


「私はドルビーちゃん、幼気なケモナー。魔王!!あなたの弱点は何ですか!!??」


 魔王エグディアスは驚きつつも勝ち誇ったように言う。


「吾輩に弱点など無い!!」


「じゃ浮気相手は何人いるんですか??」


「な、何でそんな事聞くの??!!」


 魔王エグディアスには魔王妃という奥さんがいる。そしてさっきサキュバスの女子達と遊んでた。


 魔王エグディアスは慌てた。


「ドルビーちゃんは見てました。配下のサキュバスに手を出して、サキュバスのお姉様達に嫌われてるのをちゃんとこのカメラスマットで撮りました。」


「え??!! 俺、きらわれてたの??」


「魔王!! あなたの弱点は何ですか??」


「そ、そんなものはない!!」


「ドルビーちゃんは見てました!! 魔王が花粉症で、ゴブリン達に陰で笑われてるのを!!」


「ま、マジで!!」


「魔王!! あなたの弱点は何ですか!!」


「ええーーーーい!! この少女を摘み出せ!!」


「えい!! ナイフダンス!!」


 ドルビーちゃんは5本のナイフを魔法で操り空中に飛ばす。ナイフは孤の軌道を描きそれぞれ別の方向から魔王めがけて飛んでいく。


 魔王エグディアス。


「ええーい。わしのダークオーラを見よ!!」


 魔王エグディアスのダークオーラによって5本のナイフは弾け飛ぶ。ドルビーちゃんはその隙に魔王エグディアスの部屋に入り込む。


「そこは!!!! あっかーーーーんぅーー!!」


 魔王エグディアスの部屋は思ったより漫画だらけでした。パシャ。ドルビーちゃんは魔王エグディアスの部屋もカメラに映す。魔王オタク気質。ニヒヒ。


「こらーー!! 勝手に部屋入るなーー!!」


 魔王エグディアスが怒り狂いながらドルビーちゃんを探す。ドルビーちゃんは柱の影から魔王エグディアスの部屋の窓にたどり着き、飛び降りた。そしてオーディナ王国に帰るのだった。




 数日後。


 オーディナ王国。勇者ケルト一行が出陣を果たす。ケルト、


「皆のものよ!! 勇者ケルトはこの聖剣エクスカリバーを刈り、魔王エグディアスを倒す!!!!」


 民衆と軍勢が歓喜を声を上げる!!



「おおーー!!」

「おおーー!!」

「おおーー!!」

「おおーー!!」



 ドルビーちゃんの報告により勇者ケルト一行は魔王城に向かい、魔王エグディアスと戦う事に。


 勇者ケルト達は賢明だった。魔王エグディアスの弱点のエロ本を投げて気を引く。魔王エグディアスがエロ本に油断してる隙に倒す華麗なものだった。しかし、作戦は失敗した。勇者ケルト一行は負けました。


「おお、なんという事だ。勇者ケルトよ。負けてしまうとは。」


 勇者ケルト、


「ちきしょー!! 何が悪かったんだッ!!」


 そして魔王城の魔王エグディアスは玉座に座して考えてました。


「俺、少し摂生した方がいいかな??」


 ドルビーちゃんの暗躍は続く。




                終わり。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ドルビーちゃんは3分以内に魔王の弱点を撮らなければならない!! 亀岡たわ太 @kameokatawata

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ