第7話 炎天
暑い。
まだ六月。いまだ梅雨入りも迎えていないというのに、すでに真夏の暑さである。
こうも暑いと、暑さに体が追いつかない。人の安全もさることながら、外で暮らす野良猫たちの身も案ぜられる。
世の野良猫たちも、どこか涼しいところに避難してくれていればよいが。
そんな願いを込めて、一句。
炎天の 木陰に猫の のそりかな
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