○○には3分以内にやらなければならない事があった。(2)

アキノリ@pokkey11.1

第?章 ジグ⚪︎ウ再び

S○W再び

6本の命綱

山代翼(やましろつばさ)は俺の名前だが。

俺はこれからとあるゲームの首謀者になるのだが。

それは目の前に座っている女子高生。

名前を柚木玉(ゆずきぎょく)というのだが彼女のゲーム首謀者になる。


彼女には睡眠薬を飲んでもらった。

それで今に至っている訳だが。

彼女のあちこちに紐がくっ付いている。

この紐は命綱と言える。


別に殺したりはしない。

何故ならそれは犯罪だからな。

だからこそ社会的に死んでもらうか生きるかのゲームだ。


この場所は廃工場である。

つまりいくら叫んでも助けは来ない。

というか3分では助けが間に合わない。


俺はその柚木玉が起きるまで待っていた。

彼女は自分から彼氏である俺を裏切ったからこうして裁きを受けている。

因みに先程、紐を引き千切ると大変なことになると言ったが首の後ろ、右腕、左腕、右足、左足、そしてお腹に同じ様な紐が垂れ下がっている。

この紐はSNSへ浮気の事を投稿する数だ。

つまりゲーム内容はこうだ。


紐は確かに引っ張れば千切れる。

だがその紐を千切った分だけ倍率でSNSのユーザーに浮気の件が拡散される仕組みを作ってみた。

つまり簡単に言えば一本千切る度に1人、5人、10人と拡散されていく。

引き千切る数が多ければ多い程大変な事になる。

だけどまあ1人だろうが5人だろうが変わらないだろうけど。


紐は逃げる為に千切れる。

だけどいかに簡単に抜け出すかが勝負だ。

全ての紐を引き千切るとゲームオーバーだ。

どうなるかといえば全て引き千切った場合、学校に連絡が行く様にした。

そんなもん調節しても意味無いだろうけど。


そう思いながら見ていると柚木が目を覚ました。

それから立ち上がろうとした。

周りを見て恐怖に怯えている様に見える。

「な、なにこれ!?」と絶句している。

その様子に俺はタブレットを操作してから呼び掛ける。


『やあ。柚木玉さん』

「え、え?!」

『グルグルゲームにようこそ。俺はゲームマスターのじぐそーさんだ』

「...は!?」

『これから裏切った君には生きるか死ぬかのゲームをしてもらう』


柚木は涙を浮かべた。

それから「助けてぇ!!!!!」と絶叫する。

だが助けは来ない。

当たり前だがここは河川敷の廃工場。

助けは暫く来ない。


「待って。待って!?私が浮気したんじゃないよ!だって...私は!」

『言いわけ無用だ。証拠は揃っている。裁きを受けたまえ』

「待って!冗談でしょう!?死にたくない!」

『具体的にはSNSに拡散されて社会的に死ぬだけだ。問題はない』

「わ、私は...一橋を目指しているの!そんな事をしたら死んじゃうよ!」

『では社会的に死なない様になるだけ努力したまえ。先ず君の首の後ろなどに紐が有るな?その紐は簡単に外れる。だけど外す度に見知らぬ他人に倍率で浮気の件を映像と共にSNSに拡散するシステムのスイッチだ。それをなるだけ引き千切らない様に脱出したまえ。全ての紐を外した、もしくは紐を3分以内に外さなかった場合。その時点で君の学校に直に連絡がいく仕組みだ。止めたかったら目の前の離れたボタンを押したまえ。頑張ってな』


真っ青に青ざめる柚木。

それから「はぁ!?何それ!?」と呆れる。

俺は『このゲームは3分で決まるゲームだよ。そういう事だ』と告げる。

そしてそのままスピーカーを切ろうとした時。


「待って!助けて!!!!!」と大声を発した柚木。

だが俺は問答無用で終了した。

笑いながら。


「有り得ない...拡散とか...そんなの!」


すると柚木の前にある時計のタイマーが3分からカウントを始めた。

俺がスマホに有るシステム稼働のスイッチを押した。

柚木は「嘘でしょ!?」と絶句する。

それからもがいた。


そうしていると紐が。

首の後ろの紐が外れた。

その瞬間、目の前にあるパソコンの画面が灯りSNSの画面が開いた。

そしてSNSに自動的に文章が打ち込まれる。


そこには(私、浮気しているから。みんな見て見て!)という感じでだ。

それから送信された。

青ざめる柚木。


「こんなの許せない!!!!!」


柚木は暴れる。

右腕の紐が外れそうになる。

そして柚木は涙声で「くぅ!」と言う。


脱出する為に必死に抵抗している。

そして右、左の腕の紐が外れる。

その度にSNSに批判の声が来る。

ピコンピコンと柚木の携帯が鳴っている。


(うわ。最低)

(画像付きとかwww)

(根性あるなwww)

(拡散だわ)


そういう感じでSNSに投稿がある。

柚木は涙を浮かべて抵抗する。

そしてタイマーが2分を切った時。

柚木は脱出した。

それからボタンを押す。


「...有り得ない...こんな。こんなのない...社会的に殺すなんて...」


柚木は涙を浮かべて号泣した。

それからSNSには猛烈に拡散された情報が出て来る。

俺はその姿を見ながら爆笑した。

もうこれでアイツは大学選定で一橋は厳しいだろう。

大学主席の夢も捨てた様なもんだ。


「ははは」


そして暫くしてから廃工場に友人が来た。

だけど全ては時すでに遅し。

友人は嘲笑うかの様な感じで柚木を助けていた。

俺はその姿を見届けてからそのまま工場を後にした。

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