#03
私には小学4年生の同い年の幼馴染がいた
久保陸斗。
私と生まれた時間、生まれた日、生まれた場所が一緒だとか
「まるで双子のようだったわよぉ!懐かしいわねぇ」
と母親に言われるほどいつも一緒にいたんだとか
久保家はお父さんがよく出張に行くから引っ越すことが多いとか。
だから幼稚園の卒園式以来、引っ越してしまい会えてない
とそんなことを考えながら学校に着いた
「おはよ!里緒奈!」
「おぉおはよう、里帆笑」
斎藤里帆。
よく一緒に居る人の一人
里帆には幼馴染の話をしていた
「今日ね、転校生が来るらしいよ!意外と塩顔のイケメンらしい!」
「里帆はイケメン好きねぇ?笑」
「里緒奈は興味ないのー??」
「興味ない笑笑」
「ちっぇ、つまんないのぉー。日直だから先行くよ~!」
「はーい」
もし転校生が陸斗だったら…
なんてそんなことはないだろうと教室に向かっていった
教室に入った
「おはよ」
「お、 直人おは」
「聞いたか?転校生結構なイケメン(?)だったぞ」
「あーそう。じゃあ見てくるわ笑笑」
私たちの隣のクラス4-2に行った
「おぉおぉ~やほやほ」
友達の朋也
まあ長い付き合いでもないけど普通に友達
「転校生ってどれ?」
「あーあいつ。陸斗」
「、、陸斗」
「ん?知り合い?」
陸斗。絶対久保陸斗だ。
「陸斗って人、名字って久保?」
「あーたしかそうだったな。」
「ふーん、」
と朋也とちょろっと話していた時には女子に囲まれていた
陸斗がこっちを向いてきた
「お、里緒奈の方見てんぞ。陸斗、一目惚れしたんかな笑」
目があった。
絶対これは陸斗だ
「まーありがと。教室戻るわ」
「おーわかった。じゃあーな」
「ん。また」
「おう」
朋也に挨拶して戻ってきた
「おーおかえり里緒奈。どうだたった?」
「たしかに結構なイケメン(?)だったわ笑笑」
「だろ?笑笑」
「まあでもタイプではないかな笑」
「えーぇ?絶対里緒奈のタイプだと思ったのにな~」
「笑笑」
「はーいそれではそろそろ座ってくださーい」
「うわ、来た、じゃまた~」
「あいよ」
その日は一日中ずっと考えながら授業を受けていた
「それでは授業を終わります。日直さん号令をお願いします」
「おい、里緒奈(小声)」
「うわ、ごめん(小声)」
「今日は、だれでしたっけ?」
「私です。」
「それでは鈴木さんお願いします」
「気を付けー。これで2時間目の授業を終わります。」
『ありがとうございましたー』
授業が終わって
休み時間になった
「まじであいつタイプじゃないの~?」
「うん笑まさかの直人も話したいの?笑」
「まじで喋りたい。なんか優しそうじゃん??」
「まあ、たしかに、?」
「えー里緒奈行こうよ」
「私は遠慮しとく笑」
「じゃあ一人で行ってくる~」
「いってらっしゃい笑」
もう陸斗は覚えてないんだろうな...笑
そう思って喋りかけるのはやめた
でも奇跡的に話す機会が一回だけあった。
ほんの一回だけね笑
それは一年後のある日
友達と公園で遊びに行った時だった
「陸斗~~~~」
「なに~?」
陸斗と陸斗のいつも遊ぶ友達たちの時にたまたま公園で遭遇してしまったんだ
その友達たちと私たちは仲よかったから
「一緒に遊ぼう!」
って誘われてしまった
友達に誘われて嬉しくて勢いで公園に入ったら声が聞こえた
そしたら、陸斗がいた、
「、、え」
「そういえばさ陸斗ってなんでこの学校に来たの~?」
座談会をしていたところに覗きに行った
そしたら陸斗が囲まれていた
「そういえば里緒奈、陸斗と喋ったことないよね??この日を境目に話したら?」
「まあ今日少し話してみようかな、笑」
陸斗と話す気はあまりなかった
まあ女子にモテるもんな陸斗って
小さい頃から女子に囲まれてて
私と話す気ないだろって思ってたから
友達に話しかけなよって言われて
話すしかないかぁって思っちゃった。笑
「陸斗だよね?はじめまして!よろしくね!里緒奈って呼んで!」
「...よろしく」
まあこの反応か
まあ私のことなんて覚えてないと思うけど…笑
「そういえば久保家の妹ちゃんプール行ってるよね?」
「...うん」
「陸斗氏のお兄ちゃんがいてさめっちゃ似てるやんなびっくりした」
「...」
「あ、時間や!じゃあねお先失礼しまーす」
「お、里緒奈ばいば~い」
「鈴木じゃーなー」
「じゃあな」
結局陸斗が話してくれなくて
反応が鈍くてその空間にいることが辛くて4時前に帰って来ちゃった
「ただいま~」
悩みながらも一時間過ごして5時。
チャイムが鳴った
ピンポーン
「はーい!」
「こんにちは~!久保です!」
出たら、陸斗と陸斗のお母さんがいた
えっ_____________
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