20240203 スヌーピーと黄色いシール

 気温12度。風が弱いからか暖かく感じる。

 明日から天気が下り坂で、月曜日は大雪が降るらしい。

 今年の冬はこのまま春になってしまうのかなと思っていたけど、やっぱり冬は冬。ここにも降るのだね、雪が。

 なので、天気が悪くならないうちに、牧野博士のトートバッグを持って買い物に行くことにした。

 やっぱり、好きなものは気分が上がる〜。

 推しのライブに行き始めたころ、どんな服装で、どんなバックで、何を持って行けばいいのかすごく悩んで、ネット検索をしまくっていた時期がある。

 キーワードは、小さくまとめる、軽量、便利などで、主にYouTubeで紹介されているものを参考にしていた。

 そこからだんだんと派生し、旅のパッキング動画や、ミニマリストのバックの中身紹介を見るようになって、無印良品の使いやすさを知ったんだけど。

 なんか、紺とかグレーのメッシュ素材のポーチ類が、牧野トートに合わない気がしてしまった。

 で、以前使っていたスヌーピーのポーチに戻したら、なんと!牧野トートの中でスヌーピーが映えてて、驚きなんですけど。

 なんだかんだモノクロのスヌーピーってかわいい。小物を使うならディズニーよりもスヌーピー派。

 素朴な感じが牧野トートと合う気がする。


 *


 大人だけの節分は、恵方巻を買ってきて食べるだけ。

 豆もまかない。

 そもそも豆は買わないので、恵方巻だけを買いに午後からスーパーに行ったら、すごく混んでいた。

 特にお惣菜コーナーに設置された節分用特設ブースには人だかりが出来ている。

 それもそのはず。

 黄色い割引シールを手に持った店員さんが、ちょうど恵方巻にシールを貼っていたのだ。

 店員さんがシールを貼るや否や、複数の婦人の手がシュッと伸びる。

 取るか取られるか。

 取りそびれた婦人が場外にはき出され、にもかかわらず、涼しい顔をしていた。

 そうかと思えば「これじゃ買えねーよ」と、捨て台詞を吐きながらその場を去っていくお爺さんがいて、私は激しく同意した。爺さんドンマイ。

 しかし、私も主婦だし、家計を預かっている身。

 黄色いシールを無視することは出来ない。

 群がる婦人たちの隙間にススっと入り込んで、ササっと商品をゲットした。

 しかし、なんということでしょう。

 海鮮巻きを3パック取ったはずなのに、トンカツ巻きが1パック混ざってる。

 え、どうゆうこと?

 間違いなく海鮮巻きを手にしたはず。

 もしや、誰かに掴まされた? 

 ショックを受けながらレジに行こうとすると、別の場所でまた人だかりが出来ていた。

 今度は何?と思って、そばに行くと、なんとスイーツが半額に。

 店員さんが赤い半額シールを貼っているではないか。

 買おうか、と言うより、新たな戦いに参戦するかで迷っていたら、私の隣で買い物かごを持って立っていた紳士のところに、清々しい顔をしたご婦人が小走りでやってきた。半額シールが貼られたプリン系デザートを3個持って。

「女の人は大変だな」と紳士(夫)。

「そりゃそうよ」とご婦人(妻)。

 今日のスーパーは、別の意味で大収穫だった。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る