　今回は投稿時間について考えていきます。カクヨムには「7時のPV数は……」といった表記はありません。一日単位です。そこで、参考として「小説家になろう」のアクセス分析機能を使います。web小説サイトはどこも同じ時間帯がPVが伸びやすいと思われるので、ご勘弁ください。

　結論から言います。6〜8時、12時、18〜21時です。起床してから通勤・通学、お昼休憩、帰宅後から寝る前と当たり前の時間になっています。web小説サイトはスキマ時間に読むものですから、予想通りです。

　PVが伸びやすい時間は分かりましたが、ではこの時間に投稿すれば伸びるのか、というとそうとは言い切れません。当然ですが、書き手はみな同じことを考えるからです。これは難しい問題です。

　いくつか解決策はあります。まず、Xでの宣伝。次に近況ノートでの宣伝。Xについては、使うのをためらう人の気持ちも分かるので、可能なら、でいきましょう。近況ノートは個人的にはおすすめしません。あくまでも作者の近況つまり、「持病のためしばらく執筆できません。でも、治ったら再開します」みたいな内容を書く場所だと思うからです。また、フォロワー全員があなたの近況ノートの更新通知を受け取りにしているわけではないからです。

　PVが伸びる時間が分かってもみんな同じことを考える。それを避けるために宣伝して読者を誘導する。果たしてできるのはそれだけなのでしょうか。

　個人的には他に二つ回避方法があると思います。

　まずは面白い作品を書いてブックマークを増やしましょう。面白い作品とは「タイトルやキャッチコピーで惹かれる」、「紹介文が分かりやすい」、「一話目が面白い」、「一話目の引き、つまり二話目への期待が強い」作品だと考えます。面白い作品を書くことは難しいですが、書き手のみなさんは各自工夫をしてください。

　面白い作品であれば読者はブックマークをつけるので、何時に更新しようと読んでくれます。一気読みの場合は例外ですが。

　二つ目は創作論やエッセイを書くことです。ここまでのエピソードで何回か書きましたが、導線、つまり露出の場を増やすことが大事です。自主企画もありますが、あれは更新順ですので、他の書き手が作品を更新すると埋もれます。あまり当てにはしない方がいいというのが持論です。

　「創作論などを書いて意味があるの？」と思われる方もいらっしゃると思います。創作論は書き手の皆さんが欲する情報ですから、必然的にPVが増えます。すると、「この作者をフォローして、小説を読むか」という方も出てきます。ただ、必ずではないですし、効果も微々たるものだと思います。創作論を書きすぎて小説をおろそかにしないようご注意ください。

　今回のまとめとしては下記の通りです。

・PVが伸びる時間は決まっているが、競合者が多い。

・Xでの宣伝、自主企画の活用、創作論の執筆などでフォロワーや読者を増やす。

・面白い作品を書いて、ブックマークを増やす。

　当たり前ですが、面白い作品を書くのが一番効果的です。それができれば苦労しません。それ以外の場合は上記の方法をとりましょう。今回はこの辺で。

追記

　本文で自主企画について触れました。自主企画は更新順に上へきますから、少しでも他の書き手と時間をずらすのが有効です。どれくらいの効果があるか分かりませんが、中途半端な時間、例えば6:02などに予約投稿すれば少しはましになるかもしれません。これはみなさん同じ考えかと思うので、参考程度にしてください。