🚩小説家になろうの特徴

 カクヨム以外にもweb小説サイトはあります。以前は「アルファポリス」について触れました。今回は「小説家になろう(以下、なろう)」についてです。

※このエピソードはなろうを貶める意図はありません。あくまでもカクヨムとの比較です。また、情報は2024年3月24日時点のものです。また、私はスマホ派なので、カクヨム、なろうともにwebから書く・読むことを前提にしています。



 まず、何故なろうを取り上げるのかについて。これは単純な話で書籍化を目指すなら複数のweb小説サイトを利用した方が確率があがる……と思うからです。あくまでも、作品が面白いのが前提です。


 では、カクヨムと異なる、なろうの特徴を列挙しましょう。


・カクヨムより圧倒的に作品数が多い。登録者も多い。

・アクセス数の分析ができる。

・短編のランキングもある。

・5段階評価である。

・「未評価作品一覧」、「未感想作品一覧」という独特なものがある。

・インセンティブがない。



 まずは作品数について。執筆時点でなろうは120万作品を越えています。カクヨムは44万作品です。登録者数はなろうが240万人、カクヨムは2023年3月時点で100万人突破です。

 なろうは2004年開始ということもあり、作品数、登録者数ともに圧倒的な数字です。ちなみにカクヨムは2016年開始です。

 これはどちらにも言えることですが、登録者数が多くても読者の目に留まるかは話が別です。新人が小説を書いても埋もれる可能性があります。



 次はアクセス数の分析について。なろうでは一時間単位でアクセス数が集計されます。これにより、どの時間に投稿すれば伸びるのか、客観的に分析ができます。カクヨムにも過去には類似した機能がありましたが、2023年6月にサービスを停止しています。私はカクヨムを使い始めたのが2023年10月末のため、この機能を利用したことはありませんが、先人の感想を見ると好評だったようです。サービス停止が残念です。



 次は短編の扱いについて。カクヨムと大きく異なり、短編のみのランキングがあります。これは非常に画期的だと思います。短編は1〜数話で完結するためカクヨムのランキングでは埋もれがちだからです。



 評価方法ですが、カクヨムと異なり5段階評価です。では、5段階評価の方がいいか、というと一概には言えないと思います。5段階評価で1や2がついたら私なら落ち込みます。まあ、評価がつくだけマシかもしれませんが。

 また、カクヨムに応援機能があり、各話ごとに応援できるのと同じように、なろうにもいいね機能があり、「完結してないから評価できない」という状況でも作者へエールを送ることが可能です。



 次は「未評価作品一覧」、「未感想作品一覧」について。これはなろう独特です。その名のとおり、未評価・未感想の作品の一覧が出るのですが、残念なことに日付順などの並び替えやソートはできません。これが改善されれば、スコッパーが名作をスコップするのに一役買うと思います。運営さん、よろしくお願いします。



 最後にインセンティブについて。みなさんご存知の方も多いかと思いますが、なろうにはインセンティブがありません。つまり、投稿する動機としてはヒットして書籍化を目指したいか純粋に自分の作品を読んでもらいたいからになります。インセンティブがないことで、「もっと投稿しなければ、インセンティブがもらえない」という一種の強迫観念はなくなります。自分の書いた作品で少しでいいからお小遣いが欲しいという方(私も含めて)はカクヨムあるいはアルファポリスの方が良いでしょう。



 ここまでなろうの特徴を書いてきました。補足すると、カクヨム、なろう共に重複投稿OKです。ただ、なろうの運営からは「他サイトでも掲載している場合は、他作者の転載ではないことが分かりやすいように、紹介文などに書くこと」とお願いがあります。



 最後になろうを簡単にまとめるなら、「カクヨムと同じでファンタジー、恋愛が強い。インセンティブ目的でないなら投稿先として候補に入れるべき」となります。

 一週間、一ヶ月など時間が経ってから分かることもあるかと思いますので、その時は追記していきます。いつかカクヨム、アルファポリス、小説家になろうの比較ができればと思います。今回はこの辺で。

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