一人台本/平和

「」

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一人称、口調変更、アドリブなど、世界観が崩れない程度なら大丈夫です。

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授業中の教室

世界史教師が飄々と平和を語ってる

『今は平和な世の中だけど』

なんて言って

僕は窓の外を眺めていた

「平和、平和…か……｣

ある日、屋上のフェンスにしがみついて

泣きじゃくる彼を見つけた

彼は確か…虐められていつも保健室にいたクラスメイトだ

「家族にこのことは話したの？

先生には相談した？誰かに助けは求めたの？」

彼は自分がいることでクラスが平和ならそれでいいと言った

僕は彼に、何もしてあげられなかった

そんな彼はある日

自ら命を絶った

先生はこの世界を平和だと言った

平和の反対は戦争だけど、戦争がない事だけが平和じゃない

平和とは都合の悪いことに目を向けないこと

他者の嘆きに耳を塞いで聞こえないふりをする

それが平和

彼がいなくなってもまた新しい誰かが標的にされる

その誰かは毎日どこかで泣いている

「今日も平和だね」