六章 夢と現

第25話 目覚め?

ハッとしてボクは飛び起きた。


心臓が早鐘を打っていた。

じわりと汗もかいていた。


次の瞬間、

ボクは首筋の痛みに思わず顔を歪めた。

そっと手を触れたが異常はなかった。

それでも首を動かすと

寝違えたかのような痛みが走った。

そこでボクは周囲の違和感に気付いた。


ここは・・。


ボクの部屋。

酉の宅ではない。

現実のボクの部屋だった。

ボクはベッドから起き上がって

水色のカーテンを開けた。

白みがかった空が見えた。


・・アレは夢だったのか。

夢にしてはリアルだった。

それに細部まではっきりと覚えていた。

まるで体験したかのように。

その時、体の節々に筋肉痛のような

痛みを感じた。


ボクは机の上のデジタル時計を見た。


9月11日。

月曜日の朝6時だった。

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