春泥や軍靴の跡のここに消ゆ
しゅんでいやぐんかのあとのここにきゆ
季語は「春泥」です。
春泥とは、春のぬかるみのことです。
春に雪などが解けてそれが乾ききらず、歩きづらい泥濘となっている様子を指します。
人の人生や心を大きく変えてしまうものとして、戦争があります。自然災害もきっとそうだと思います。
本句は、まだ戦争の続くウクライナの情景を想像しながら、詠みました。
同地において春泥が現れる時期も近いと思います。
ぬかるんだ道を行進する兵隊たちは、砲弾が飛んできて戦死してしまうかもしれません。
そんな人生、想像もしていなかったのではないでしょうか。
「流転」と言った時、まず、「自分では抗えない力で、人生が大きく変わってしまう」というイメージが湧きましたので、この句を冒頭に置きます。
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