手マンVS全てを破壊しながら突き進むバッファローの群れ
チンカス
第1話
タモさん
「それでは次のゲスト、満をじしての登場、手マン越祐也さんでーす」
手マン越祐也
「うぃ〜す」
タモ
「なにやら今回の新曲は全てを破壊しながら突き進むバッファローの群れがテーマだとかで?」
手マン
「Wi-Fiじゃないっすよ(笑」
タモ
「というかなんか今日の衣装はアレだね、すんごい攻めた革の短パンでキンタマはみでそうだね?」
手マン
「っすね。温故知新というか、古き良き時代のロッカーを意識したっすね」
タモ
「やっぱキンタマははみ出したいもんなの?」
手マン
「もちろんっすね。こだわりというかロックとキンタマはみ出すって同義だと言って差し支えないと思うんすよ」
タモ
「なるほど。そこまで言っちゃう?」
手マン
「ええ」
タモ
「つまりこいつキンタマはみ出んちゃうかってハラハラ感が大事だと?」
手マン
「っすね。だから俺が歌ってる最中、スピーカーとかに片足乗っけてシャウトしてるときとか、こいつキンタマはみ出んちゃうかってスリルを感じてほしいっすね。茶の間を気まずくしたい。やっぱりロックなんでね」
タモ
「でも今回の新曲はアレなんでしょ?なにやらバッファローについての考察ソングだとかって?」
手マン
「っすね。今年の夏にアナフェス(通称アナルフェス、略してアナフェス)の兼ね合いでテキサス行ったんすけど、そこで出会ったバッファロー達との触れ合いや営み、ちょっぴり危険だった儚い情事を歌詞に込めたっすね」
タモ
「なにやらバッファローとヤったって聞いたけど?」
手マン
「そうそう(苦笑」
タモ
「でも正直な話、どうなの?なんか雑菌とか凄そうなんだけど…」
手マン
「正直な話、最初はヤル気じゃなかったんすよ俺。かるーい気持ちで手マンでイカせてやろうと思ってね。でもだんだん喘ぐバッファロー見てたら…」
タモ
「ギンギンになっちゃったわけだ?(笑」
手マン
「ええ、恥ずかしながら…ね?(笑」
タモ
「チンポが火をふいちゃったと(笑」
手マン
「ただね、誤解がないように言っておくと、いわゆる手マンって非言語コミュニケーション的な面が多面にあって、やはり言葉を超える側面があるんすよ。そこに言語はいらない、みたいな。だからこそ流れに身を任せてたら…」
タモ
「挿れてしまった、と?」
手マン
「そうそう」
タモ
「ズッポリって感じなのかな?」
手マン
「っすね。そういうのに近いっす」
タモ
「ただ割とタブー的な要素が大きいと思うんだけど、その辺はどうなの?先入観的にね、禁忌というか…」
手マン
「そこはやはり受け手によって様々じゃないすかね。そもそもタブーって人間が勝手に作り出したブレーキングダウン要素じゃないすか」
タモ
「ガバガバだった?(笑」
手マン
「いや、これはバッファローの名誉のためにも言いますけど、割とキツキツでした(笑」
タモ
「そうなんだ?パッと見、これは偏見も入ってしまうからコンプライアンス的にはNGかもだけど、パッと見はガバガバそうだよね(笑」
手マン
「それ苦情きますよタモさん(笑」
タモ
「いやだから独断と偏見ですよ。バッファローって常にノーセキュリティーというか、いつでもバックからどうぞ、みたいな(笑)立ちバックされるために生まれてきた、立ちバックの象徴というかね。ほらトー横にいる女の子達はリスカしてそうでしょ?それと同じことでバッファローのマンコはガバガバそう、みたいな(笑」
手マン
「わかります。しかも意外と偏見が大切なときってありますしね。ただ俺はバッファローのアナルに挿れたんで」
タモ
「え?」
手マン
「え?」
タモ
「アナルのほうだったんだ?」
手マン
「っすね。俺アナルでしかイケないタチなんで(笑」
タモ
「そっか。ごめんごめん。てっきりマンコのほうかと…」
手マン
「あ〜。ミスリードというか、先入観の怖さというか。ただ見事にタモさんの予想、ハズレましたね(笑」
タモ
「まあまあ。マンコかアナルかはさて置いて。ただやっぱりタブーを犯す背徳ってあるのかな?」
手マン
「そうそう。タブーに対する観念って、それやっちゃうと人類の繁栄に歯止めかけちまうからそうならねえように抑えとけ、みたいなもんで。ほら、人間がバッファローとしかセックスしなくなったら、やはり衰退してくじゃないすか。ただアーティスト的にはそこ気にすると表現の幅が狭まってしまうからね、人類の繁栄と表現の繁栄、どちらを取るかって言われたら俺はアーティストなんで、やはり後者をとりますね」
タモ
「でもバッファローとの性行為ってヒンドゥー的にはどうなんだろ?怒られそうじゃない?」
手マン
「ああ…。そこはどうなんだろうね。よくわかんない。そもそも俺にとっては宗教とか法律とか道徳とか世間体よりも“俺による俺のための表現”のが上位にくるからね。だから正味な話、興味ないってのが本音かな。でも正直なところさ、バッファローのアナルに突っ込む側の人間か突っ込まない側の人間か、どっちかしか成れないのであれば俺は全力で突っ込む側に属していたいし、タモさんもどちらかと言えば突っ込みたい側の人間っすよね?」
タモ
「そうだねえ…。本音で言えばぶっちゃけ突っ込みたい派だね」
手マン
「よかった(笑)まあバッファローのアナルティクス的な話だけにとどまらず、やはり自分は1表現者としては、自分が選ぶ道筋において、それが多数派かマイノリティー派かって価値基準じゃなく、突っ込む側なのか突っ込まない側なのかを元に考えていきたいし、例え少数派になろうともやはり俺は突っ込んでいきたい派なんすよね」
タモ
「深いね」
手マン
「誰か言ってましたよね。アナルは深淵だって」
タモ
「じゃそろそろ時間がきたんでスタンバイお願いします。ではいきましょうか。手マン越祐也で『全てを破壊しながら突き進むバッファローの群れ』です。どうぞ」
手マンVS全てを破壊しながら突き進むバッファローの群れ チンカス @chin_cus
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