夜狩り

如月 月華

プロローグ

暗い夜の空には、満月が冷たく輝いていた。静かな街並みが月光に照らされ、すべてが一瞬にして幻想的な風景に変わる。しかし、その美しい景色の中には、知られざる危険が潜んでいた。

外から爆発音が聞こえる。


家族全員が外に出ようとしたその瞬間、黒いローブに身を包んだ人たちの姿が見えた。彼らは無慈悲に街を襲撃し、人々を次々と攻撃していた。それは、手から炎を出し家を燃やしたり、人を襲うなど、まさに悪夢のような光景だった。


黎の家族もその標的となり、黒いローブに身を包んだ人たちがこちらを向いた。そして、こちらに向かって指を鳴らすと、炎がこちら側一体に放たれ、家は崩れ始め、瓦礫が家全体を覆い尽くした。


「「黎(れい)!!!」」


「父さん、母さん!」


最後に聞こえたのは父と母が自分の名前を呼ぶ声で、そこからは落ちてきた瓦礫に頭を打ち、意識を手放した。


黎が目を覚ましたとき、周囲は瓦礫の山で、街は壊滅的な状況だった。燃え上がる炎の中、かろうじて生き延びた彼の前に現れたのは、黒いローブを纏った人物だった。その人物は、黎の手を強引に掴み、無理やりナイフで手を切り裂いた。


「お前は選ばれたのだ。禁断の契約書が、お前を。」


朦朧とする意識の中、黎はその言葉を聞いた。彼の血が契約書に滴り落ちると、契約書はまるで生きているかのように光を放ち始めた。圧倒的な力が黎の中に流れ込む感覚と共に、彼は再び意識を失った。





________

この作品を開いてくださり、ありがとうございます。

本当に感謝の気持ちでいっぱいです。語彙力はなく、下手くそですが、ちょっとずつ書いていこうと思います。よろしくお願いします   月華

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る