　もう何年も経ちますが、怠け心から新たな黒歴史を築いてしまいました。

　――他の個人作家が出したブログのまとめ本がどうも売れているらしい。

　色んな人のツイッターを見ている時に、そんな情報を仕入れました。

　――これはいける。

　私の心には閃きという名の雷鳴が轟きました。

　さっそく過去の記事をパソコンのフォルダから引っ張り出し、いやらしい笑みを浮かべながらひたすら記事を誤字だけ修正していきました。

　ところがです。リリースした「ルナシロさんの日記」は労力の割に気持ちいいぐらいコケて、漫画で言う連載休止のお知らせ状態でございます。次回の号がいつ出るのかは不明でございます。

　太宰治の黒歴史ノートが死後お宝になったように、私の書いた日記ももしかしたら黒面白い歴史になるのかもしれません。

　ですが、惜しむらくは生きている間にはどうもその光景にはお目にかかれなさそうなばかりではなく、外野から守銭奴と石を投げつけられそうな雰囲気すら醸しています。

　やはり楽に稼ごうという考えは良くないようです。実際には全然楽でなかったばかりかうまい棒をいくらか買えるぐらいの印税しか入っておりません。

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