元殺し屋さん、高校生になりたいそうです。
東雲アリス
こんにちわお嬢様。
第1話 とりあえず学校には通いたいんだよね。楽しそうだし
「あっ、今から暫く休業するからよろしく!」
目の前にある死体をスマホで写す。ビデオ通話にしてしっかり仕事をした証拠を残した。カメラだけ切り通話だけにする。相棒に簡潔に休業したいことを伝えた
「は?何言ってんだお前。仕事だってまだあry」ブチッ…
説教が長引きそうになり面倒くさそうなので電話を切った
帰ってあとは寝る!!明日の事は明日の自分に任せる!これ僕のモットー。まっ面倒くさいことはしないだけ。
僕は雨流弥生(うりゅうやよい)
明日からは高校生として学校へ通う元殺し屋?休業した。
学校にロクに通うことなく10代を過ごすのはなんか違うんじゃないかなーと思って受験したら受かった。
私立はお金が無駄にかかるから公立高校だけど
通えないだけましだなって思った。
さて家に帰ってシュークリームが待ってるから食べないと!
いい値段したからね。人生は楽しんだもん勝ちだよね。結局
さぁ帰った帰った。
家に帰れば面倒なのがいた。うちの頭のかったい上司だった。ソファーで紅茶を飲みくつろいでいた
「邪魔してんぞーやよいー。」
「えぇ。ほんとに邪魔なんで帰って下さい。」
この偉そうにふんぞり返る上司は市ノ瀬鈴愛(いちのせすずめ)表舞台から鳴りを潜め実質引退をした先輩でもある。
この人から仕事のいろはだけでなく生き方を教えてくれた恩人だから下手に断る事もできない。
適当にあしらえる程度には僕にとって仲の良い女性。
「そうも行かないんだ。やよい君。君の通う高校は公立校から変更だ」
「は?何言ってんすか?」
「やよいはフランシェス卿を覚えてるか?」
「あぁー。確か2年前に助けたあのおじーちゃん」
フランシェス卿。2年前僕が依頼を受け殺す標的だったが
彼の動向を探り、白と分かった為命を助けたボンボンのお爺様。金だけは有り余ってると聞いたけど孫がいたとはね。驚きだ。
「孫がここ日本で暮らすことになってな、その護衛としてフランシェス卿からの直々のご指名がやよいにあったわけだ。
無論断る事もできる。いまのやよいは休業中という断る文句はあるからな。ボランティアでやれというわけじゃない、報酬として通うための学費、生活費すべて援助すると向こうは言っている。おまけに組織からの月額で依頼料が来る。どうだ?引き受けるか」
挑発的に、この依頼に乗るかのように問いかける鈴愛。
僕は普通の学生として過ごしたい、がその為のお金の工面は貯金の切り崩し。それだけの援助があるならここは1つ賭けに出ることにしてみた。
「家賃と光熱費。」
「なんだって?」
「家賃と光熱費の援助をさらに追加!それがないと僕は引受けません。」
「フランシェス卿には私から伝えとくよ。学校生活存分に楽しみなよやよい君。君にとっていい刺激になるはずだから。ごちそうさま。いい紅茶じゃないか」
鈴愛は紅茶を飲み干しキッチンにティーカップを置いて出て行った。 ま!殺し屋に護衛を頼むなんてとんだ世も末だ。
明日もあるし寝ることにしよ!ベッドにダイブして仮眠を取った。
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