甘いチョコレートに結ばれて
夢幻
第1話 友チョコと義理チョコ…
私は宮野花乃!中学2年生の女の子。明日はバレンタインだから、義理チョコも本命チョコも友チョコも作っちゃうぞ〜!まずは市販のチョコレートを溶かして、型を用意する。そして…本命チョコはハートの形に、義理チョコは星の形に、友チョコはお花の形の型にして………。冷蔵庫に入れて冷やしたらチョコレートの完成!そして、ピンク色の可愛い袋にチョコレートを入れて………。本当に完成!そうしたら、「ちゃんと本命チョコ渡せるかな…」とか、「友達の水乃ともっと仲良くなれるといいな…」とかいろいろ考えちゃった。私が渡す本命チョコの相手は………高野幸樹くん!クラス1かっこよくて、女子の人気者で…。とにかくかっこいいの。まあ、それは置いておいて。明日、渡すの頑張るぞー!こうして私は冷蔵庫にできたチョコレートを保存して夜、眠りについた。こうして気持ちいい朝を迎えて、冷蔵庫のチョコレートを忘れずにカバンに詰めて。
「行ってきまーす!」
こうして学校に行って、お楽しみのチョコレートを渡す時間がやってきた。それは休み時間。だって、本命チョコみんなの前で渡すの恥ずかしいし〜。だから休み時間に渡そうと思って〜。出席番号順に渡した方が効率いいかな………。高野幸樹くんには告白もしちゃおっかな〜。どうせフラれて落ち込むだろうけど。
「はい、千田くん、今日バレンタインだからチョコあげる!」
「はい、水乃、友チョコだよ〜」
「はい、木村くん、今日バレンタインでしょ?だから義理チョコあげる!」
私は次々にチョコをみんなにあげた。そして…最後は高野幸樹くん。
「高野くん、バレンタインチョコあげる!」
「わあ、ありがとう。これは本命チョコ?なんちゃって〜」
わああ、高野幸樹くんってば結構するどい〜。でも本命チョコって言ったら恥ずかしいな………。
「ふふっ、どっちだと思う?」
「はい、義理チョコでしょ。さっきのは冗談だよ。」
どうしよう、ここで「義理だよ!」って言ったらダメだ………。でもフラれるのはイヤ…。でも!「当たって砕けろ」ともいうし!言っちゃえー!
「ブッブー!本命チョコでした〜。高野幸樹くん、ずっと好きでした。付き合ってくれなくてもいいのでこの気持ちだけ受け取ってください。あとこのチョコも受け取ってください。」
「え…」
さあ!返事はどうかな?付き合う?それとも…フラれる?さあどっち?!
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