ハヅル超会議

羽弦トリス

第1話酒道とは何か?

僕は、若い頃から大量飲酒をしてきた。

朝まで飲むこともしばしば。

しかし、40歳の時、朝まで飲んでぶっ倒れて、もう、オールナイトは出来ないと確信した。

それから、去年の冬に3人で焼酎を一升半飲みぶっ倒れた。

そう、もう僕は大量飲酒から卒業しなければならない年齢なのだ。


今回、まな板の上に乗せるのは「酒道とは」

である。

居酒屋で、ハゲ散らかしたオッサン、僕のような肥満体型のオッサン、きったねえ服着て飲んでるジイさん、そして僕。

みんな、酒道では有段者である。

また、弟なんて黒帯に赤線があるほどの師範。


近所に安い寿司屋があって、そこで同じ45歳の同僚と安酒を飲んでいた。

ジイさんが鼻の下を伸ばし若い女の子と飲酒していた。

また、向かいのカウンターでは絶対に、は虫類に見えるヤツがキレイなお姉さんと飲んでいて、「もっと、食べて良いんだよ。高いの食べな」

と、言っていたがこの寿司屋で一番高いのは380円のウニの軍艦巻きである。


19時になるとソイツらは、一斉に出て行った。寿司屋の隣がキャバクラなのだ。

なんて、情けない男達だ。

酒道の教えに背いている。酒を嗜む者は酒に集中し、旬のモノを食べて下心は捨てる。

そんな事ばっかり言ってるから、アル中になる寸前だった。

もしかしたら、アル中かも知れない。手が震えるのだ。

でも、酒は毎日飲まないのでアル中では無いと言っておこう。

ただ、ただ、酒が好きなのだ。

肥満治療で、ビールは週末の1日だけと決めている。

だから、ハイボールが専ら。

しかも、ペンネームの由来のトリスが大好き。

角はあんまり好きではない。ブラックニッカは美味しいね。


さて、ここで結論。

酒はタバコの代わりになるが、タバコは酒の代わりにはならない。

飲酒量は、年齢に応じた量を楽しむのが良い。

また、割烹居酒屋なんかで旬を楽しむのも良い。大学生の頃は周りに迷惑をかけるくらいはしゃいでいたが、もうオッサン。

白玉の歯に染みとほる秋の夜の、酒は静かに飲むべかりけり。


酒に女の子は必要ない。もう、キャバクラは20代で卒業しなきゃ。


酒で笑顔の連鎖が最も良い飲み方なのだから。

 

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