ワンセカンド

5837s 天才

1週間が経ち、俺はまた楓に会いに来た。

今回は会いに来た明確な理由がある。

「前のノートを見て思うけど、あれに気づいたのは楓しかいないの？」

ノートを見せてもらった日、俺は家に帰って

この違和感に気づいた。

俺が気になっていたことを聞き、座っている楓の方を向くと「うんうん」とうなずいていた。

ここでよく考えると、疑問が出てくる。

1日が1秒の価値になる女の子でも見つかる結果を、長年生きている医者は先に気づかないのだろうか。楓が天才すぎる？

そんなことはないだろう…

「がんばって！」

ずっと悩んでいると楓がニコリと笑って励ましてくれた。思わず「ありがとう。」の声が小さくなってしまった。

俺は楓に手を振り、ここから離れ、病院を歩いてよく調べることにした。

休憩スペースで椅子に座り、まずはスマホを使い市民の目に写っている病院の姿を調べることにした。

立山病院

レビュー5.0(1275件)

ほとんどが5.0で埋め尽くされている。

気味が悪いな。

ドン引きしながらレビューを見ていると俺の目に留まり手が止まるレビューがあった。

そのレビューは匿名で「うそつき。」と書かれている星1レビューだった。