拳闘姫
わらわは
子供の頃からナレスワン殿下達とは実の兄妹のように育てられてきた
でも、
代わりに人質に出されていたナレスワンお義兄様がアヨータヤーに戻ってきてくださり、王族の数少ない女子となったわらわは蝶よ花よとなに不自由なく扱ってもらえたけど、人身御供にされたお義姉様の無念を想うと、女子であっても強くならねばならないと子供心に痛感させられたのよ
そんな中、戻ってこられたお義兄様がタウングーにいた間に、武器がなくとも戦えるように拳法を修行されていたという話を聞き、わらわもその技を学ばせて頂いた
いざという時に身を守れるように、そしていつかタウングーからの独立を果たすためにナレスワン殿下が起たれた時に少しでもお力になれるように
…えぇ、自分で言うのもなんだけど強くなったわ
衛兵にだって負けないくらいには
でも、その結果アヨータヤーでは「拳闘姫」なんて異名がついてしまい、これでは嫁の貰い手が無くなると国王陛下やナレスワン殿下が頭を抱えてらっしゃる、とわらわに付く宮廷女官からも嘆かれたけど、うるさいわよ!苦笑
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