嵐
小舟に乗り込み志摩の鳥羽を目指すヒデカズ一行
そんな中、折からの嵐が畿内を襲おうとしていた…
…不覚
まさかこのような時に野分で嵐となってしまうとは!
しかし、あのまま堺にいたとしてもあの混乱の中では逃げ切れるものではなく、異国の者が多い堺といえどもヤスケの風体は目立ってしまい隠れようがなかった
「是非も無し おもしろき人生であったわ!
人間五十年 下天の歌を くらぶれば 夢幻の 如くなり 一度生を得て 滅せぬものの あるべきか…」
ノブナガ様が嵐に揺れる船の中で敦盛を唄いはじめた
…もうこうなれば運を天に任せるしかない
ノブタダ様、祖父様、申し訳ござらぬ
嵐が船を呑み込んでいく
…
…
…
嵐に流され気を失っていたわしが気づいた時には、見知らぬ風景が広がっていた…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます