オタク気質な不良と異世界王女(旧題、 神様の手違いで異世界転移させられた少年は異世界でハーレム生活充実になりました)
JoJo
プロローグ
幼少期の頃から、俺はいじめられていた。
見た目は白人で顔はいいけど、無愛想すぎて何考えてるか分からないからだとか。
俺は昔から表情を作るのが苦手だった。
中学に入ってからもそうだ。
同級生や先輩達からもちゃかしと言う名のいじめを受ける。
教室でクラスメイトがいる目の前で消しゴムを投げつけられたり殴られてばかりだ。
教師が眼前に映っても、教師は注意するそぶりすら見せることもない。
だが、一人だけ違った。
「おい、こいつ殴ったの誰だよ?」
あいつはそう言いながら歯をギリギリ鳴らしながらクラスメイト達を睨みつける。
「おっ、俺だけど……」
そう言った瞬間、あいつは俺をいじめてたクラスメイトを蹴り上げる。
「舐めてんの?つい最近俺のパシリになった程度で弱いものいじめなんかしてんじゃねぇよ!俺のマブダチにちょっかい出したんだ!ただで済むと思うなよ!」
あいつはある出来事がきっかけで、学校をズルけるようになった。
俺にも責任がある。
それでも、あいつは俺を見捨てることはしなかった。
「何の騒ぎだ!」
教師は大声を上げながら駆けつける。
あいつは悪びれる様子もなく「なんだよ?」と返す。
「何で暴力を振るってるんだ?」
「こいつが殴られても見て見ぬ振りしてたくせに聖職者ぶるんじゃねぇよ!」
あいつは教師を蹴り上げる。
教師は殴られた衝撃で痙攣を起こすかのように体がぴくぴくと震えていた。
「帰ろうぜ、丈」
「あっ、あぁ……仁……」
仁が助けてくれたことで俺の中で何かが変わっていた。
俺は誰よりも強くなると決心した。
家の地下にトレーニングルームを作ってもらい、俺は仁と一緒に学校をサボっては修練を積んだ。
修練の内容は仁が得意なテコンドー、キックボクシング、ムエタイ、カポエィラだ。
正直蹴り技ならカポエィラかキックボクシングだけでいいのにと思ったが、どんな状況下でも戦えるようにと言われそのまま練習している。
仁が家に帰った後も俺は自分の部屋で動画投稿サイトで喧嘩の技術を独学で身につけていた。
独学で身につけたのはボクシング、空手、ジークンドーだ。
俺は仁と違って蹴り技があまり得意ではなかったからだ。
そのうえ、仁は武器の扱いにも長けていた。
全部見よう見まねらしい。
俺もそこそこ見よう見まねでこなせるが仁ほどではない、俺がの技の再現率が9%だとするならば、仁の再現率は100%+aだ。
理由はおそらく、体が仁よりも貧弱だからかもしれないし、武器を扱うための体の動かし方が間違ってるか、俺に合ってないからかもしれない。
そんなこんなで月日も経ち、俺は仁と二人で校内の不良をぶちのめした後、地区制覇も成し遂げた。
ほぼ無傷でだ。
誰も見下さないように今まで抑えてきた気持ちと熱量を発散した。
だが、無情にもジェンガのように崩れるのはあっという間だった。
そして今、俺は異世界の謁見の間で王女様に求婚を迫られている。
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