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最善の一手への応援コメント
拝読。
ふううむう。
一手にこだわる気持ちはわかりますが、プロとしては不味い判断ではないかなぁと素人目には思います。言ってまだ一時間もあるわけで。
そこら辺に何かしらの理由なりテーマが見えて落ちていたら「なるほど」と思えるのですが、ちとそこは足りていない感があります。いまいちすっきりしないというか。
相手は格上で持ち時間も開いてますから敗色濃厚なのはわかります。たとえば「開き直り」とか、理屈を置いても読み手が感情移入してしまうような終わり方ならベストだったと思いました。
最後にギリギリのラインで会心の一手を見出し、「後のことは後のことだ」で終わるとか。
「三分〜の」制約は、囲碁という題材的にはおかしくないと思います。残り二分を残したいから三分というのも。オーバーするところに意味があると言えますし。
追記:
>時間の使い方は「長考派」と「早打ち」と双方いて、それほど差があるように感じて無かったのですが、こういうのが囲碁の経験の有無などから生じてしまうのでしょうね。
ちょっとここだけ、お返事の意図がよくわからなかったので、追記しておきます。
とくに何の説明もないので、鮎原がどちらのタイプかは私にはわかりませんが、作中の心の描写を見るに、「時間は残しておきたい」「時間が必要になる局面はこの後必ず訪れる」とあるので、早打ちタイプとは読めません。
物語の主旨的にも、早打ちタイプならそこまで悩む必要がないのでは?とも思えますし、自身が想定した苦境を自ら招いているので、敗色濃厚に感じた次第です。相手は段が上で、持ち時間でも差があるわけですから。
私は囲碁はやりませんが将棋はしていたので、一方にだけ時間制限がかかると非常に不利、というくらいはわかっているつもりです。(まあ囲碁と将棋では持ち時間の感覚が違うのかもしれませんが……)
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。
またコメントもありがたく頂戴します。
仰るように、まだ勝負は続くので、本来はここで時間を使ってしまうのは良くないんですよね。
ただ、時間を残せば必ず勝てるというものでもなく、そのあたりは対局者の性格や心情が出る部分なのかと。
今回は三人称にしたので、主観的な感情はできるだけ書かないようにしたんですよ。この考えている局面も、勝負どころと捉えることもできますが、もっとシンプルな局面ともとれるかと。
>相手は格上で持ち時間も開いてますから敗色濃厚なのはわかります
たぶんここが旨く説明できなかった部分ですね。
私の中では、特に形勢がどちらに傾いているという気持ちはなく、有利不利があったとしても、絶対的なものではないイメージで書いてました。
時間が開いているのも、時間の使い方は「長考派」と「早打ち」と双方いて、それほど差があるように感じて無かったのですが、こういうのが囲碁の経験の有無などから生じてしまうのでしょうね。
ありがとうございました。
追記にお返事しときます。
持ち時間の感覚は、囲碁と将棋でそれほど大きくは変わらないと思うんですが、こういうのも感じ方なんですかね。
私の今まで見てきた囲碁の対局のイメージだと、この三十分程度の差というのはそれほど大きい差には感じてなかったので、相手よりは少ないよ、くらいの感覚でした。あと、段位の差は勿論、経験の差は出るのでしょうが、イコール実力差ではないんですよね。このあたりを説明無しで書いたのがまずかったのかもなあと。
主題として書きたかったのは、敗勢だからこのような時間の使い方や、決めきれないときの葛藤があるということではなく、常にこのような葛藤の中で戦っている、ということでしょうか。
最善の一手への応援コメント
うわぁあああ、息苦しいままに一気に拝読させて頂きました。囲碁の勝負、失敗を許されない一筆書きの様な道筋、楽をするでなく、気を抜くでもなく、ペースを守る事も思考を正しく動かす為には必要な事です。ですが、挑む心の緩み、思考とは違うもうひとつの志を棋士として緩めてはいけないのです。ぎりぎりの長考の末の一手。例え別の手であろうと同じ手になろうと、心の緩みを締めるその時間を感じれた事が、後を含めてすごく大切であるかと感じました( ;∀;)
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。
息苦しさありましたか! 嬉しいです。
人間同士の戦いですから、こういった心理的な部分こそが魅力的だと思うんですよね。囲碁の中継を見ていても、実際に石を持ってから、打たずに戻す、みたいなのもよく見ますし。
>例え別の手であろうと同じ手になろうと
そうなんですよね、考えても結局同じになることもあるんです。けど、やはり考え続けることこそが。
ありがとうございました。
最善の一手への応援コメント
残り時間に息の詰まるような思考のめぐらせ方、とても面白かったです。
何だか読んでいて緊張しちゃいました。
作者からの返信
囲碁の話と言いながら、作中で一手しか進まないという^^
真剣勝負の雰囲気を出したかったので、読んでて緊張というのは願ったりです!