第33話 猫時計
猫がキャットタワーから外を見ていた。長い尻尾をフリフリして。外に鳥でも見つけたんだろうか。その左右のふわふわ揺れているのを見るとなぜか鳩時計を思い出した。優しくしっぽを握ってみると、「にゃっ」と小さく怒られた。鳩時計ならぬ、猫時計だ。穏やかな昼下がり。
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