【シエル過去編 1話】 出会い
謎の少女 シエル
(イグナルト視点)
シエルと出会ったのは4年前ぐらいだった、この時の俺は騎士団見習いを卒業し正式な騎士団になったばかり頃だった、今は初任務を終え報告の為にミカエル本部に戻ろうとしていた所、当時の俺は盛大に道に迷ってしまった
◆約4年前(
「迷った、、、」
ーーーーー
騎士団ミカエル所属 新米兵士
イグナルト=ソル=ルドベキア(当時18歳)
ーーーーー
この森を抜けたら近道だと思って来たが、、、うん、、
普通に迷った、、、、
木、木、木、木、、、
森は一面木ばかりだった、、まぁ木を三つ集めて森と書くわけだから仕方ない事だがこんなに木ばかりだと気が滅入る、、、
今のは忘れてくれ【クリーズ】の病気が移ったのだろう、、
いっその事さっきの寒いギャグと共に森をすべて燃やしてやろうか。
そんなバカな事を考えていたら日が傾き始めていた、この調子じゃ今日は野宿になりそうだな、俺は諦めて野宿できそうな場所を探し回った。
「はぁ~仕事で疲れてるのに本当に勘弁してほしい、、、」
俺は今日初任務を終えたばかりで少し疲れていた、ミカエルが前々から追っていた超大型の犯罪組織で【人身売買、強盗、人殺し】ありとあらゆる犯罪に手を染めて来た極悪党と言える奴らの集まりだった、それを一人で片づけて来た所だ、
全く初任務の新米兵にこんな事させて、、
騎士団長は暴君だ、、、
まぁ、騎士団長も数人の援兵を手配してくれようとしたがそれを断ったのは俺だった、あまり人が多いと魔法を放てなく逆に足手まといになる。
それなら俺一人でやった方が早かった、半数以上が適合者だったがほぼ全てが
しかしさすがに300人を一気に相手するのは疲れた今日は早く帰って休みたかったのに、、、
(ガサガサ)
考えながら休める場所を探していると茂みが揺れる音がした、今は風も吹いてないので不思議に思い音のする方へと目線を運ぶとそこには一人の小さい妖精、、、
いや女の子が立っていた、、
俺が妖精と見間違えたのはこんな森の中に一人で現れたのも理由にあるが一番の理由はその【容姿】だった。
白雪の様な髪と肌に透き通る蒼い瞳、顔もお人形の様に可愛く本当に妖精の様だった。
しかしこんな森の奥でどうして一人でいるのか疑問に考えていると少女が森の奥へと逃げていく、
「あ、待って、、、」
俺は少女を追いかけた、別に不純な動機は無く単純に森の中に一人でいたら危ないので保護する為に追いかけた、、
子供ながら機敏な動きをしていた容姿からして2歳?ぐらいだと思うが追いつく事が出来ずに追いかけるのがやっとだった、体が小さいので木々の間をすり抜けてるのが要因だろう
3分ぐらい追いかけると森と森の境目の様な場所に出る、陽が差し込む空き地の様な所に一軒だけぽつりと家が建っていた、少女はその家の中に逃げる様に帰っていった、、
「こんな場所に、、家?」
この森は国境付近にある町から離れた場所にあり人が暮らすにはあまりにも不便であった、そんな場所に家、、
俺は何か幻覚魔法にかかってるのか疑っていた、、
ここに家があるならさっきの子供の親もいるだろうし、、俺は安心してその場所を去ろうとした時に聞き馴染のある声が聞こえ来た
「あら、イグじゃない、、」
声のする方へ振り向くと女性が立っていた、、女性にしては少し高めでありながらモデルの様な体系に奇麗な茶色の髪に透き通る蒼い瞳、美人すぎる顔立ちからして年齢は23歳ぐらいの女性だった。
俺は彼女の事を知っていた
「、、、、マハイルさん?」
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