私の魔法は何色ですか?
トマト天津飯
序章【私は何色になれますか?】
プロローグ(本編より少し未来のお話)
「眠い,,」
朝、目を覚ます、寝不足なのか、大きなあくびをしながら眠い目を擦り天井を見上げる
いつもと変わらない天井だ、蜘蛛の巣一つもない奇麗な天井だぁ、
いや、、よく見たら隅の方に蜘蛛の巣が張ってあった。
昨日掃除した時はなかったと思ったのになぁ、、
まぁ、いいや
とりあえずベットから出よう。
ベットから体を起こす
ベットの近くにサンダルを置いてあったが履くのが面倒だったので裸足のまま床をペタっ、ペタっ、と踏みしめながら自室の窓に向かった、
昨日に掃除したおかげで足の裏が汚れずに済んだ、
窓を開けて朝日と風を体に浴びる、眠気が一気に吹き飛んだ
「んぅぅぅ、、、いい天気ね」
伸びをした
天気がいいと気分がいい、窓から見える石造りの家とみんなの賑やかな声、私が育った【フリューゲル】の大好きな空気だ、
と窓から顔を覗かせると下の方から声が聞こえる
【レガルメ酒場】の奥さんのヒルダが私に気付く
「おはよう~、シエル」
「おはよう、ヒルダおばさん」
互いに朝の挨拶を交わす
相変わらず朝からおばさんは元気だな。
「今日から騎士団で住みこんで訓練するんでしょ?
はやく、降りてきて朝ごはん食べなさい、、」
「うん、、わかった、、ありがとう、、」
おばさんにお礼を行ってドアを閉める
窓を閉めた途端に急に部屋が静まり返った、
そして自分の部屋を見て思いに耽る
「今日で、、、出ていくのかぁ、、」
私は今日から【平和の国(スカンダル)】の首都エスクドにある騎士団の訓練生になる
なので今日でこの場所ともお別れ、
寂しい気持ちがないと言えば嘘になる、けど訓練が終わったらここに戻って来ようと思ってる
やっぱり大好きな人と離れる事はできないよね。
「よし、着替えて準備しよう!」
考え事をすると時間がすぐに過ぎるあと1時間半後には馬車に乗ってここを離れなくてはならない、考え事していたらあっという間に時間が無くなってしまう。
私は急いで顔を洗い、髪を梳かし、昨日準備していた服に着替えた
一昨日で私も15歳になったので昔とは違って大人びた服を試してみようと思う、足首近くまである薄緑のワンピースに薄い黄色の長袖の服を羽織る、首からぶら下がってるネックレスはカミラ姉からもらった誕生日プレゼント
いつも誕生日は本をくれてたのに今回は成人祝いってことでネックレスをくれた
ロングスカートを履くと一気に大人の女性って感じがする
服に袖を通すたび喜びを感じウキウキした気分で鏡の前に立つ大人になった自分の姿に目を向ける
「・・・・」
鏡の前に映る私はお世辞にも17歳の大人の女性には見えない、昔から身長は低かったが胸も成長しないとはどういう事なの?
ママは出る所は出ていて、締まるところは締まってる、モデルさんみたいな見た目だったのに、、どうして私はこうなのか?
せっかく大人びた服を着てもこれでは服に着られてる状態だよ、、、
「チッ、」
思わず舌打ちが出てしまった。ここら辺はお父さんに似たんだろうな、
ヨルダおばさんにまた叱られちゃう。
昔は良く怒られてたなぁ、、、
「ふふっ」
思はず思い出し笑いをしてしまった。
なんて事をしている内にもう45分が過ぎていました。
急いでサンダルを履くヒールタイプなので少し目線が高くなったのを感じれる、荷物持ち鏡の前で髪の毛を微調節して準備完了。
「よし、いってき、、、あ、忘れてた」
忘れ物を思い出しベットの近くに置いてあった2つの写真を出口から写真が見えるように机の上に置く、この写真は私が小さい時に撮った物で
一つは小さい頃に私とママの二人で撮った写真と
もう一つはパパだけの写真でした。
一つ目は私がまだ小さい頃に撮った写真で記憶にはないが写真の私の姿を見るにまだ2歳ぐらいなので13年も前の写真かな?
私は2つの写真を見つめながら部屋を出ていった。
「行ってきます、、パパ、ママ、、」
【これは本編より少し未来のお話です】
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