第15話
「ご老人いつお家が見えますか?」
「もうちょっと、もうちょっと」
そう言ってなんだか上手くかわされている気がする。まだ事務仕事がたくさん残っているのにこんなじじいにいつまでも付き合ってられるかと文句のひとつくらい言ってやりたいところだが、
「いいですのよ、どんなに遠くても私たちが無事にお送りいたします。ねぇリアムさん」
「あぁはいハハハァ」
苦し紛れでため息混じりの返答しかできなかった。
「なんだかお嬢さんは嬉しそうですな」
「そんなことはありませんわ、オホホ」
上官であるシンシアが機嫌がいいのだからリアムはあからさまに不機嫌な態度はだせずにいた。
『まったくやらなくちゃいけないことが山ほどあるのに』
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