第18話

過去編


期間はとっくに過ぎていた。でも彼と別れようとはもう思ってなかった。


いつ嘘こくだったこと、そして本当に好きになったことをいつ話そうかは話そうと思っていた。


彼は実は、隣のクラスの委員長さんと仲良かったり、後輩ちゃんとも仲良いし、先輩とも仲が良い、そしてクラスメイトにも好きな子が他にも居たらしい。


だから、早く本当のことを言わないと、もうあとで取り返しのつかないことになってしまう。


でも、今日は言う!今日は言う!!と思って毎日思いながら言えずにいた。


ーーー


今日は言おうと思って、告白した場所にやって来た。


わたしはそこで改めて告白しようと思った。


私は覚悟を決めるために、彼にキスをした。


そして、


「実は」

言おうと思った。だが彼は既に泣いていた。


どうして??


「・・・グス、クズ」


どうして泣いているの?まさか既に知っていたとか?振られると思ってるとか?


「大丈夫、優?どうして泣いてるの?」


「初めて、」


「初めて?」


「初めてのキスだから」


「あっ」


ーーー

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【誤字修正】冤罪から知る事実。俺と仲の良い振りをしていただけだった。 激 辛 @eaconnn

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