ゴリラが挑む、すべてを破壊しながら突き進むバッファローの群れ。
ぱぷぅ
脳筋と書いてゴリラと読む
ゴリラには三分以内にやらなければならないことがあった。
ゴリラとは作者が名前考えるの面倒だというだけで最後まで名前が付かなかった主人公の事である。
世の中には単純な暴力では解決出来ないことが多すぎるのだ。
前方には大量のバッファローの群れ。
興奮状態なのか凄いスピードでこちらへ向かってきていのだ。
街道を踏み荒らし、街道横に生えている木や看板などを破壊しながら直進してくる。
背後には
しかし、このバッファローはこの街に住む冒険者が狩る事で食肉を供給しているという一面もあるため、簡単に皆殺しにするわけにもいかないのだ。
……皆殺しならパンチ一発なのに。
もう何も考えずに腕力で解決するのが売りのはずの俺が、
ドドドドドドド……
ざっと目視したところ、バッファローから俺の所までの距離は2.5~3kmほど。
バッファローの走る速度ってどのくらいだったっけ?
異世界にも関わらず無理やり魔法の力で現代日本とつなげているスマホを取り出し、グー〇ル先生に聞いてみる。
【バッファロー 走る 速度】
50㎞/hとか100mが7.2秒とか……
えーっと、100mが7.2秒って事は、100割る7.2で……(地面に筆算中)
1秒あたり13.8888…mだから、1分で833.333…mで……(1分経過)
1時間だと約5万mだから、つまり時速50km!(計算下手)
どっちも時速50㎞だから、残り2.5㎞を時速50㎞だとして計算すると……(2分経過)
ちょっと書くスペースが足りないな、少し後ろに下がりながら計算を続けよう。
えーっと、1分で833.333mだから、2.5km、つまり2,500mを833.333で割ると……(計算下手、大事な事なので2回言いました。)
「わかった!3分だ!」(3分経過)
ドドドドドドドドド
計算が終わった達成感と共に、大声で答えを叫ぶ俺。
地面に書いた筆算も上の方の半分ほどはバッファローの蹄で荒らされており、残り3mも無い距離まで近づいていた。
しかし、その声とあふれ出る威圧にパニックを起こして
……なんとかの考え休むに
こうして納得のいかない俺の気持ちはさておき、バッファローの群れから街を守ったのであった。
一応頭は使った。うん。
コメントにもっと簡単な計算方法をあげてみよう!
めざせ!ゴリラ越え!
ゴリラが挑む、すべてを破壊しながら突き進むバッファローの群れ。 ぱぷぅ @papu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます