第11話 損傷と回復

『悲報__○○氏、悔やまれ惜しまれ…』


「ねえ、最近こういうの多くない?」

「ねー。それ思った」


?? 「そりゃそうさ。おまえらは増えすぎた。だから間引いてやってるだけさ。」


 本能で誰をどんなふうにすればいいのか分かる。

おまえのそのケガもオレだからな。

…おっと…そう恨むなって。おまえはそういう運命だったんだからな。

ちょっと失礼……お嬢ちゃんは…ここだね。…よっと

んあ?何をしたかって?…そうだな…あの子は体が弱いらしいからな…病気の素を贈ったんだ。

え?戻せって?そりゃ無理な願いよ。


あれはな“自然の摂理”っちゅうやつだ。


そうなるべくしてなったんだから…

こんなオレだがな、ひとつおまえにアドバイスだ。


“自然の摂理”は変えられないが“運命”は変えられる


ま、その辺はオレの管轄じゃないからな。なんともいえんが…


…おまえはどうも特別らしい。

“自然の摂理”でそのケガは思ったより早く治りそうだ。


んじゃ。残りの人生大事にな。



……おい、こんなんでいいのか?テンシさんよ


「……」


ああ、そうだな。これも自然の摂理か

あいつの顔まだ覚えといた方がいいぜ。また会う気がする


「……」


だよなぁ。あいつ本当にニンゲンか?


「……」


え?あー。オレ行ってくるわ。どうせあんたじゃ話にならないだろ?


「…」


ほーい。



なあ?おまえ、そんなことして楽しいか?今回は見なかったことにしといてやるから。…次はないと思え?いざとなればおまえ一人なんぞいつでも………。おっと…時間だな。んじゃ、きをつけて



こんなんでよかったか?


「……」


そりゃどーも。あーああんたが話せれば早い話はないのに


「…」


あ?そう思うだ?ま、オレが分かるからいいか

んじゃ、オレまた回ってくるわ


「…だって余計なこと言いそうで……」




…そんなことオレがいればなんてことないのにな

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