第13話

冬視点


断れなかった。断れる訳がなかった。


「お姉ちゃん、どうかしたの?」


「雪・・・何でもないよ」


「そう??でもなんか様子変だったし、」


妹は私のことをよく見ている。だから隠し事をバレることも多い。


「雪は、私がアイドルになったら、変かな?」


「え、お姉ちゃんアイドルになるの!!」


「め、目指そうかな、と思って」

凄く届いてくれている。


「そんな事ないよ!!お姉ちゃんなら慣れるよ!!」


嘘、偽りなき、表情・・・


「・・・うん、ありがとう。雪」


私はずっとクラスから虐められていたし、顔も褒められることは家族以外からはなかった。だから全く自信なんてないけど


ならないよ。私、ブサイクだし


そんな事ない。ただ周りが妬んでるだけ。



優君が、そう言ってくれた。初めてだったな男の人からそう言ってもらえるなんて


「お姉ちゃん、私応援するからね!!」


「・・・う、うん」


言えない。私がアイドルを目指すのは妹のためだと

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