本当は物語が書きたかった。
あつかち
なんでノンフィクション書いてるんだろう…
○○には三分以内でやらなければならないことがあった。
「あ?なんだこれ?」
僕はある日、テスト勉強をさぼってパソコンを見ていた。そしてふとカクヨムを開くと何やらイベントをやっている。詳しく読んでいくと
「○○には三分以内でやらなければならないことがあった。」で書き始めればいいらしい。
せっかくだしやってみるか…
「ってダメだダメだ。まだ学校の宿題終わってねぇ!」
何とか我に返って、パソコンの電源を落とし、宿題のプリントを出した。しかし…
「こんなもん、わかるわけねぇだろ‼」
赤点常習犯の僕には難しすぎた。そして、僕はプリントはおろか、筆記用具も参考書もすべてしまった。机の上にはパソコンだけがある。
「…やるか」
僕は再びパソコンの電源をつけ、カクヨムを開き、ワークスペースから新しい小説を制作のボタンをクリックした。
さて、何を書くか…
まずは○○に入る言葉を考えるか。
「僕には三分以内でやらなければならないことがあった。」
いや、普通過ぎる。登場人物の名前にするか?いや、考えるのめんどくさい。
「もういいや僕にはで始めよ!」
さて、次はジャンル決めだ。僕は今までファンタジー物と黒歴史確定のポエムしか書いたことがない。
でも、三分以内か…
ファンタジーは書きにくそうだし、ポエムはこれ以上黒歴史増やしたくないし…あ、そういえば恋愛もの書いたことないな。よし、かこう!
ジャンルも決まった。さて、あとは書くだけだ。
そうして僕はキーボードを打ち始めた。三分以内に告白しないといけない物語。我ながら面白いななんて思った。
「あ~僕も昔彼女いたな~」
小4と中三の時に僕には彼女がいた。小4の時の彼女とは喧嘩して自然消滅だったのでそこまでいい記憶はないが、中三の時の彼女とは思い出がいっぱいある。懐かしいな~。確か11月に付き合い始めたんだよな。下校中に告られて…
「ん?待てよ?」
僕、中三の時の彼女には告られたんだよな?で、小4の時の彼女にも告られた…
Q.こっちから愛の気持ち言ったことあるか?
A.ない
そう、つまり僕は愛の言葉を発するのがどんな気持ちなのかよくわからない。
だから今まで恋愛ものは書いても少しだけだった。
「そんな奴が、告白シーンを感動的に書けるわけねぇだろ!」
こうして僕の途中まで描いた物語は没となった。
でも、こっからどうする?何か言い案あるか?
僕は考えた。そして、ある一つの結論にたどり着いた。
「このこと書けばいいんだ!」
お題は「○○には三分以内でやらなければならないことがあった」で、始めること。誰も○○に文字を入れろなんて言っていない。というか文字を入れたらルール違反まであるのではないか?
こうして、物語を書く予定だった僕は、なぜかノンフィクションを書くことになったのだった。
そして最後に一つ。
皆さんは宿題終わらせてからパソコンを開きましょう。僕は宿題がとても終わりそうにありません。
本当は物語が書きたかった。 あつかち @atukati0808
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