KAC20243 「謎解きゲーム」で優勝し、ある箱の謎解きを続けたら…。何これ?

冒険者たちのぽかぽか酒場

第1話 「謎解き王」になったら、何、このメール?ハイスペックな「箱」は、なぜ、新しい謎を持ってくるんだ?

 「謎解き王」が、こんなことになるとは!

 この「N社が主催する謎解き大会」は、燃えたよ。

 「頭が、スポンジになりそうだな…」

挑戦者たちが音を上げる中、優勝したのが、彼。

 すると、大会後!

彼が持つ大いなる箱が、何かの指令を中継してきた。

 「この謎を解き、指示するサイトにアクセスしてください」

記号やアルファベットが混ざる、めちゃくちゃなメールの指令だ。

 「…これ、暗号か?」

 で、つい、解読してしまった。

 解読して現れた言葉を、とある箱が持っている、アクセスしてつながったとあるサイトの、答えを書き込む場所に入れると…?

 「正解です。次は、こちらに、アクセスしてください」

 え?

 新しい指令?

箱よ!

お前は、何者?

奇妙なメールが、やってきたぞ。

 「解読、お疲れさまです。こちらは、 S社の者です。さすがですね」

 はあ?

 S社といえば、 N社のライバル会社。

 ともに、外国に本社を置く会社だ。

 「あのう…」

 N社に入社して働いている優秀な先輩に相談すると、先輩は、彼の肩に手を置いて一言。

 「やるじゃないか!本当に優秀なのは、お前だよ!」

 「え、え?」

 「S社は、お前に、力の再確認をさせていたんだな」

 「…」

 「お前は、新しい謎にも正解を続けた」

 「…」

 「こいつの力は本物だなと、わかったことだろう」

 「…」

 「君!ぜひ、我が社にきてほしい!セキュリティを万全にするためには、君の力が必要だ。…って思うよな」

「…」

「で、お前をスカウトだ」

 「でも、先輩? S社はどこで、こちらのメアドとかを知ったんですか?」

 「SNSだな」

 「うわ。秒で、言いますか」

 「SNSって、怖いよな」

 いや…。

謎解き指令のメールを中継してきた「箱」も、怖いよ。

 「ゆるパソコン」

それが、彼の言う「箱」のことだ。

ちなみに…。

この話のようなやり方での会社スカウトは、日本では、基本的におこなわれていない。

 けれどね…。

 外国では、本当に優秀な人を、こうやって会社に引き入れることがあるんだぞ!

 知ってた?





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