拝読。
例によって本音感想ですので、悪しからず。
文章は問題ないのですが、構成がまずいです。
この構成ですと後半、女子視点で始まる折り返しの時点で、オチが誰でも読めてしまいます。ミステリーでいうなら中盤で犯人が自己申告するようなもので、よほどうまく書かない限り盛り上がりに欠けますし、実際今作でも予定調和のような終わり方です。(締めくくり自体は綺麗だと思うのですが)
これを防ぐには、後半の女子のパートでは好意の部分はぼかし、最後までどう転ぶかわからないように書くか、思わぬハプニングで双方とも相手を見つけられず、すったもんだの末にようやく巡り合える……みたいな展開が理想ではと思いました。
例えば……男子は電車が来る前に告白しようと向かいのホームで女子を待ち続けたが、一向に現れない。もう会えないのかと思いきや、女子の方も同じ考えで、対面のホームで待っていた……でラストに繋がるとか。
話自体は今時珍しいくらいの純情な恋物語で、これはこれでいいと思います。少女漫画ぽくて。
作者からの返信
梶野カメムシ様、この度は拙作を読んでくださりありがとうございました。
オチご誰でも読める構成、全くもってそうだなと反省しきりです。
今作はベタでキュンとくるような、甘いお話をと思って書き出したのですが、構成の甘さは否定できませんね。
次はもっと面白い作品を書けるよう精進します。
対称的なまでの(対照的、ではなくて)恋と懊悩と行動、それがほのめかす希望ある予定調和。綺麗に造られた小物をおもわせる掌編でした。
作者からの返信
武江成緒様、この度は拙作を読んでくださりありがとうございます。
予定調和って、良いものですよね。
応援ありがとうございました。