※読み合い企画からのレビューです
黙っていてもお金が増えるスキルを持つ主人公・レイヴンは、無限の財力を持つがゆえに金に対する執着が薄く、冒険者たちのために低利で金を貸し付ける仕事をしている
しかし、このスキルはそれだけに留まらず──という導入から始まる本作品は、非常に独創性溢れる設定が魅力だ
レイヴンは、その有り余る資金で、値段のついているものならばなんでも"買う"ことができ、さらには"返品"という派生スキルで自分のダメージすらも相手に押し付けてしまう
まさにチート級の能力だが、完全無欠と言うわけではなく、それなりの相手には苦戦するのが良いバランスだ
また、主人公であるレイヴンのキャラクター造型が良い
基本的に善人であるにも関わらず、すこしひねくれており、言い訳しながら善行をするあたり、ただの良い人にはない趣深さがある
勧善懲悪で終わるのも、読んでいて気持ちが良い
まだ第一章までしか読破できていないが、先の気になる一作だ
自身の特別なスキルを活かして金貸しを生業とする男が、世界規模の大事件に挑んでいく異世界ファンタジー作品です。
主人公は金を生み出し、非売品以外のあらゆる攻撃を買い取ることができるスキルを有しています。
彼の日常はもっぱら冒険者への低金利貸付を行うこと。
そうすることで成功すべき冒険を確実なものにし、危険な冒険を遠回しにあきらめさせたりとギルドと良好な関係を築いていました。
そんな彼の生活は、とある暗闘に首を突っ込んだことで、一気に変革を迎えます。
辺境部族の間で起こる奇妙な事件。暗躍する謎の集団。
主人公はスキルの力で、それらを解決できるのか。
ぜひ読んでみてください。