第30話 マフィアの日/『どこの馬の骨かわからない結婚挨拶』

古い洋画に憧れてガーデンウェディングをしたいという彼女。

「ファミリーの絆と愛情が強くて、多幸感が溢れている空間なの」

反対する理由はない。

「完璧な花嫁像。父親がマフィアのボスという以外は」

「え?」

「大丈夫。うちも似てるけど、結婚の挨拶頑張ってね」

今さら破談にするのも怖いな。




◆3月30日は「マフィアの日」/2024年3月30日作

#140字小説 『どこの馬の骨かわからない結婚挨拶』

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