第26話 食品サンプルの日/ 『食べられないサンプルを食べたい』
真緑のソーダに白いアイスがこんもりと。真っ赤なさくらんぼがかわいいクリームソーダ。サンプルに導かれて扉を開く。
目の前に置かれた途端ワクワクは萎んで、知っている味が喉を通るだけ。
現実は虚構を越えられないのか……。
初デート相手の話がつまらなすぎて、昨夜の洋服選びにタイムリープしたい。
◆3月26日は「食品サンプルの日」/2024年3月26日作
#140字小説 『食べられないサンプルを食べたい』
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